一般的な初期化ファイル(.iniファイル)とそれらの読み取り順序
以下は、Tekla Structuresの起動時に読み取られるすべての一般的な初期化ファイルのリストです。数字は起動時の読み取り順序を示しています。競合する設定がある場合、後に読み取られた設定が前に読み取られた設定よりも優先されます。
モデルフォルダ以外にある.iniファイル内の詳細設定の値を変更しても、既存のモデルには反映されません。詳細設定は、[詳細設定]ダイアログボックスまたはモデルフォルダにあるoptions.iniファイルでのみ更新することができます。詳細設定XS_FIRMまたはXS_PROJECTで定義されているフォルダ内にあるoptions.iniファイルからは更新できません。.iniファイルは既存のモデルを開いたときにも読み取られますが、options_model.dbまたはoptions_drawings.dbに存在していない新しい詳細設定のみが挿入されます。これには、たとえば、[詳細設定]ダイアログボックスにはまだ表示されていないが、ソフトウェアでは追加されているオプションがあります。
読み取られたファイルとその読み取り順序を確認するには、
にアクセスします。 ファイルと読み取り順序 | 説明 |
---|---|
1. fonts_<lang>.ini |
このファイルはオプションであり、特殊文字を使用する言語でのみ必要です。一例としては、日本語用のfonts_jpn.iniファイルがあります。 このファイルは Tekla Structures\<version>\nt\bin\ から読み取られます (ファイルが存在する場合)。このファイルは、Tekla Structures がインストールされるときに、..\nt\bin フォルダーにインストールされます。 注記:これらの設定は変更しないでください。 |
2. teklastructures.ini |
teklastructures.iniファイルはTekla Structuresを起動します。このファイルは..\Program Files\Tekla Structures\<version>\nt\bin\から読み取られます。 このファイルには、ソフトウェア ファイルや環境ファイルの場所などの、基本的なシステム設定が含まれます。このファイルは、Tekla Structures がインストールされるときに、..\nt\bin フォルダーにインストールされます。このファイルは常に、Tekla Structures の起動時に読み取られます。 注記:これらの設定は変更しないでください。 |
3. lang_<lang>.ini |
このファイルには言語設定が含まれます。このファイルは..\Program Files\Tekla Structures\<version>\nt\bin\から読み取られます。 このファイルは、Tekla Structures がインストールされるときに、..\nt\bin フォルダーにインストールされます。 ..\nt\binフォルダにどのlang_<lang>.iniファイルが存在するかは、ソフトウェアのインストール時にインストールすることを選択した言語によります。 読み取られる言語は、前の Tekla Structures セッションにおいて [ ] で選択した言語によります。 注記:これらの設定は変更しないでください。 |
4. env_global_default.ini |
このファイルはすべての環境のデフォルトとして使用されます。このファイルには、グローバルな設定が含まれます。env_global_default.iniファイル内の設定は、すべての環境設定の基礎をグローバルに提供します。このファイル内の設定は、このファイルよりも後に読み取られる環境固有の初期化ファイルでローカライズし、異なる設定にすることができます。 このファイルは、共通環境インストール パッケージから ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\common\ にインストールされ、Tekla Structures の起動時にそこから常に読み取られます。 注記:これらの設定は変更しないでください。 |
5. ショートカット/コマンド ラインで -I <name>.ini を使用して定義されているすべての .ini ファイル |
通常はありません。 |
6. |
env_<environment>.ini ファイルには、環境固有の設定を定義するすべての詳細設定が含まれます。このファイルは環境フォルダー ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\ から読み取られます。正確な場所は環境によって異なることがあります。 コンピュータ上に存在するenv_<environment>.iniファイルは、インストールした環境パッケージによって異なります。どのenv_<environment>.iniファイルが読み取られるかは、Tekla Structuresの起動ダイアログボックスで選択する環境によって異なります。 注記:これらの設定は変更しないでください。 |
7. |
role_<role>.ini ファイルには、一般的な役割固有の設定を定義するすべての詳細設定が含まれます。このファイルは環境フォルダー ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\ から読み取られます。正確な場所は環境によって異なることがあります。 利用可能な役割は、インストールした環境によって異なります。 Tekla Structuresの起動ダイアログボックスで役割を選択できます。 たとえば、このファイルには、米国フィート インチ環境設定では、フィート インチ単位を使用すること、分数を正しく表示すること、および入力をフィート インチとして解釈することが定義されます。米国メートル法環境設定ではメートル単位が使用されます。 注記:これらの設定は変更しないでください。 |
8. ショートカット/コマンド ラインで -i <name>.ini を使用して定義されているすべての .ini ファイル |
通常はありません。 |
9. | company.iniファイルは、特定の企業レベルの設定を統一したい大きな会社の場合に特に便利です。このファイルは、詳細設定XS_COMPANY_SETTINGS_DIRECTORYで指定されたフォルダから読み取られます。このファイルは、詳細設定 このファイルは必要に応じてシステム管理者が作成します。インストールによって作成されることはありません。 |
10.user.ini |
user.iniファイルは、個人のユーザー設定を保存できる場所です。 このファイルは、ユーザー固有の options.bin ファイルと同じ場所 (たとえば、C:\Users\<user>\AppData\Local\Trimble\Tekla Structures\<version>\UserSettings) にあります。 user.iniは、Tekla Structuresを初めて起動し、現在のバージョンを使用してモデルを作成および保存したときに、前述の場所に作成されます。このファイルは、Tekla Structuresの起動時に読み取られます。 [詳細設定]ダイアログボックスで行う詳細オプションの変更は、その他すべての初期化ファイル内の設定よりも優先されます(その詳細オプションが両方の場所に存在する場合)。 user.iniにシステムオプションが含まれている場合、Tekla Structuresを開いたときにそれらが常に読み取られます。
user.iniにユーザー固有のオプションが含まれている場合、Tekla Structuresが初めて使用されるときにそれらが使用されます。 |
11.システム フォルダー内の options.ini | フォルダは、詳細設定XS_SYSTEMで指定されます。 |
12.options.ini、企業固有 (存在する場合) 13.options.ini、プロジェクト固有 (存在する場合) | 企業固有またはプロジェクト固有のモデル設定が含まれるoption.iniファイルは、ユーザーが詳細設定XS_FIRM およびXS_PROJECTで指定した場所に保存され、そこから読み取られます。これらのファイルは、これらの場所から設定を読み取るようにモデルが設定されている場合、およびユーザーがoptions.iniファイルをこれらの場所に手動で移動した場合に、対象の企業または指定されたプロジェクト向けに指定された方法で機能します。options.iniは、企業フォルダまたはプロジェクトフォルダにコピーまたは移動すると、それらのフォルダで作成されます。 モデル固有およびユーザー固有の詳細オプションの更新は、[詳細設定]ダイアログボックスまたはモデルフォルダにあるoptions.iniファイルからのみ実行できます。企業固有またはプロジェクト固有のoptions.iniファイルからは更新できません。 企業フォルダまたはプロジェクトフォルダ内のoptions.iniは、Tekla Structuresを起動するか、モデルを開くときに読み取られます。 |
14.options.ini、モデル固有 | モデルフォルダ内のoptions.ini。 |