マルチユーザーモードでのモデリング

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

マルチユーザーモードでのモデリング

プロジェクトに着手する前に、各ユーザーにモデルの担当範囲を割り当てます。 保存時に競合が生じないように、同じまたは隣接するモデルオブジェクトに対して複数のユーザーに作業させないようにする必要があります。 「マルチユーザー モードでの保存」も参照してください。

ここでは、3名のユーザーがプロジェクトのモデルリングを行うと仮定し、ユーザー1が柱を担当し、ユーザー2が1階部分の梁を、ユーザー3が2階部分の梁を担当する場合の例を示します。

この3名のユーザーが同じモデルをどのように操作するかを見れば、マルチユーザーモードにおけるモデリング作業と保存作業の流れを理解する助けになります。

この例のマスターモデルには、下の図に示すように、柱と基準線が含まれています。

各ユーザーはマルチユーザーモードでモデルを開きます。どのユーザーも、作業モデルに対してローカルに作業を行っています。

作業モデルに対する作業は、以下のとおりです。

ユーザー1は、次の図のように、柱にベースプレートを追加します。

ユーザー2は、次の図のように、1階の鉄骨梁を追加および接合します。

ユーザー3は、次の図のように、2階の鉄骨梁を追加および接合します。

まず、ユーザー1が[上書き保存]をクリックしてマスターモデルを保存すると、次の図のように、追加したベースプレートがユーザー1の作業モデルに反映されます。

ユーザー2が[上書き保存]をクリックしてマスターモデルを保存すると、1階の部材構成とユーザー1のベースプレートがユーザー2の作業モデルに反映されます。

ユーザー3が[上書き保存]をクリックしてマスターモデルを保存すると、3名のユーザー全員の行った作業がユーザー3の作業モデルに反映されます。

ユーザー1とユーザー2が最新のマスターモデルを各自のプランに反映するには、マスターモデルへの保存を再度実行して、各自の作業モデルを更新する必要があります。

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