Tekla Model Sharing 用キャッシュ サービスをインストールする
Tekla Model Sharing キャッシュ サービスでは、Tekla Model Sharing サービスからモデル データをダウンロードした後、LAN 内のファイル システムにキャッシュします。 キャッシュ サービスを使用するとインターネットの使用が減少し、同じデータを複数回リクエストしたときのダウンロード時間が高速になります。 キャッシュは、アウトされるパケットには使用されないことに注意してください。
キャッシュ サービスでは、モデル データを共有サービスからダウンロードするためにインターネット接続が必要です。 最初にユーザーがパケットを取得したときは、キャッシュ サービスに読み込まれます。 同じパケットへの以後すべてのリクエストは、LAN 内のキャッシュ サービスから高速に結果が返されます。
キャッシュ サービスは、同じオフィスに Tekla Model Sharing ユーザーが 1 人しかいない場合であっても便利です。 たとえば、モデル データがキャッシュ サービスで利用できるため、モデルへの再参加が高速になります。 さらに、モデル データが常に小さいデータ ブロックとして読み込まれます。 これは、たとえばダウンロードが何らかの理由で中断された場合でも、後からキャッシュ サービスを利用して、不足しているブロックだけをダウンロードすればよいという点で便利です。
データは、キャッシュ サービスから自動的にクリアされないことに注意してください。 不要なデータをクリアするには、キャッシュ サービスから古いファイルを削除します。
同じオフィス内に複数の Tekla Model Sharing ユーザーがいる場合は、Tekla Model Sharing キャッシュ サービスをインストールすることを強くお勧めします。 キャッシュ サービスは、ダウンロード速度に制約のある地域で特に推奨されます。
下の図は、モデル データが共有サービスに保存され、Tekla Model Sharing キャッシュ サービスで使用される方法を示しています。
何らかの理由でキャッシュ サービスに接続できない場合、Tekla Structures によってモデルの変更に直接クラウド ストレージが使用されます。 これは、キャッシュ サービスへの接続がタイムアウトになった場合に、ダウンロード操作が進行中の場合にも発生することがあります。
\Users\<user>\AppData\Local\Tekla DataSharing フォルダー内の ClientLog_cat.txtClientLog_dog.txt ログ ファイルを確認することで、キャッシュ サービスが使用中かどうかを確認できます。
キャッシュをインストールするための、ソフトウェアとシステムの要件は次のとおりです。
- Windows Server 2008 R2 以降
- .NET Framework 4.5.1
次の方法で、キャッシュ サービスをインストールします。
キャッシュ サービスのインストールに関するトラブルシューティング
問題 | 考えられる解決策 |
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Tekla Structures からキャッシュ サービスに接続できない |
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キャッシュ サービスが開始されない |
Windows イベント ビューアーのアプリケーション ログで、エラーが発生していないかどうかを確認します。 |
キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントの設定
キャッシュ サービスが共有ネットワーク ドライブなどの特殊なリソースにアクセスする必要がある場合、キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントにそれらのリソースへのアクセス権が付与されていることを確認する必要があります。ログオン アカウントには、 C:\ProgramData\Tekla\ModelSharingCache フォルダーの読み取りおよび書き込み権限も必要であることに注意してください。キャッシュ サービスのインストール (必要な場合) と、キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントには、同じアカウントを使用することをお勧めします。
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[サービス] ダイアログ ボックスでキャッシュ Windows サービスを右クリックします。
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[プロパティ] を選択します。
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[ログオン] タブで、[このアカウント] を選択し、アカウント名とパスワードを入力します。
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[OK] をクリックします。