Tekla Model Sharing 用キャッシュ サービスをインストールする

Tekla Structures
2021
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Tekla Model Sharing 用キャッシュ サービスをインストールする

Tekla Model Sharing キャッシュ サービスでは、Tekla Model Sharing サービスからモデル データをダウンロードした後、LAN 内のファイル システムにキャッシュします。 キャッシュ サービスを使用するとインターネットの使用が減少し、同じデータを複数回リクエストしたときのダウンロード時間が高速になります。 キャッシュは、アウトされるパケットには使用されないことに注意してください。

キャッシュ サービスでは、モデル データを共有サービスからダウンロードするためにインターネット接続が必要です。 最初にユーザーがパケットを取得したときは、キャッシュ サービスに読み込まれます。 同じパケットへの以後すべてのリクエストは、LAN 内のキャッシュ サービスから高速に結果が返されます。

キャッシュ サービスは、同じオフィスに Tekla Model Sharing ユーザーが 1 人しかいない場合であっても便利です。 たとえば、モデル データがキャッシュ サービスで利用できるため、モデルへの再参加が高速になります。 さらに、モデル データが常に小さいデータ ブロックとして読み込まれます。 これは、たとえばダウンロードが何らかの理由で中断された場合でも、後からキャッシュ サービスを利用して、不足しているブロックだけをダウンロードすればよいという点で便利です。

データは、キャッシュ サービスから自動的にクリアされないことに注意してください。 不要なデータをクリアするには、キャッシュ サービスから古いファイルを削除します。

同じオフィス内に複数の Tekla Model Sharing ユーザーがいる場合は、Tekla Model Sharing キャッシュ サービスをインストールすることを強くお勧めします。 キャッシュ サービスは、ダウンロード速度に制約のある地域で特に推奨されます。

下の図は、モデル データが共有サービスに保存され、Tekla Model Sharing キャッシュ サービスで使用される方法を示しています。

注:

何らかの理由でキャッシュ サービスに接続できない場合、Tekla Structures によってモデルの変更に直接クラウド ストレージが使用されます。 これは、キャッシュ サービスへの接続がタイムアウトになった場合に、ダウンロード操作が進行中の場合にも発生することがあります。

\Users\<user>\AppData\Local\Tekla DataSharing フォルダー内の ClientLog_cat.txtClientLog_dog.txt ログ ファイルを確認することで、キャッシュ サービスが使用中かどうかを確認できます。

キャッシュをインストールするための、ソフトウェアとシステムの要件は次のとおりです。

  • Windows Server 2008 R2 以降
  • .NET Framework 4.5.1

次の方法で、キャッシュ サービスをインストールします。

  1. キャッシュされたモデル データを保存できる十分なディスクの空き容量がある、アクティブな Windows コンピューターまたはサーバーが使用できることを確認します。
  2. Tekla Downloads から、Tekla Model Sharing キャッシュ サービス インストール ファイルをダウンロードします。
  3. インストール ファイルを実行し、インストール ウィザードの手順に従って、インストールを完了します。
    • デフォルトのキャッシュ フォルダーは C:\TeklaModelSharingCache です。 必要に応じて、フォルダーの保存先を変更できます。

      保存先フォルダーに、サービスの予測使用量に対応できる十分なディスク空き容量があることを確認します。 必要なディスク空き容量は、Tekla Model Sharing ユーザーの数とモデルのサイズに応じて、数ギガバイトから数テラバイトまで異なる場合があります。

    • キャッシュ サービスのデフォルトの TCP/IP ポート番号は 9998 です。

      Tekla Structures クライアント ワークステーションを設定してキャッシュを使用するときは、このポート番号を使用します。 このポートは、キャッシュ サービスとの主要な通信および制御用のチャネルとなります。

    • 内部通信のデフォルトの TCP/IP ポート番号は 9001 です。

      このポートはキャッシュ サービスから自動的に取得され、実際のデータ転送に使用されます。

    ネットワーク アクセス

    TCP/IP ポート (デフォルトで 9001 と 9998) の受信トラフィックをキャッシュ サービス ホストに対して許可する必要があります。

    他のサービスやファイアウォールが原因で、これらのポートで競合などの問題が発生した場合は、ポートを他のポートに変更できます。

    キャッシュ サービスでは、モデル変更を共有サービスからダウンロードするためにインターネット接続が必要です。

    注:

    後でインストールを変更する必要がある場合は、TeklaModelSharingCacheService.exe インストール ファイルを再実行し、[修復] を選択します。 これにより、以前に設定したキャッシュ フォルダーやポート番号を変更できるようになります。 以前のキャッシュ フォルダーのコンテンツを使用するには、必要なコンテンツを新しいフォルダーにコピーまたは移動できます。

  4. Tekla Model Sharing キャッシュ サービスが開始されていることを確認します。
    • たとえば、コンピューター管理コンソール (compmgmt.msc) またはサービス管理コンソール (services.msc) を使用して、Windows サービスから [Tekla Model Sharing キャッシュ] を見つけます。

    • Windows イベント ビューアーを使用して、サービスでエラーが発生していないこと、およびサービスが開始されていることを示す情報メッセージがあることを確認します。

  5. キャッシュを使用する Tekla Structures クライアント ワークステーションを設定します。

    Tekla Structures の [ファイル] メニューで、共有 > 共有設定 をクリックします。

    [共有設定] ダイアログ ボックスで、次の操作を実行します。

    • [名前] は、キャッシュがインストールされているコンピューターの名前です。 コンピューター名を確認するには、Windows の [コントロール パネル] > [システムとセキュリティ] > [システム] をクリックします。

    • [ポート] は、キャッシュ サービスをインストールしたときに設定したキャッシュ サービスのポート番号です。 デフォルト値は、9998 です。

キャッシュ サービスのインストールに関するトラブルシューティング

問題 考えられる解決策

Tekla Structures からキャッシュ サービスに接続できない

  • Tekla Model Sharing Windows サービスが実行されていることを確認します。

  • Tekla Structures に設定した TCP/IP ポート (たとえば、デフォルトのポートを使用している場合は、9001 または 9998) がファイアウォールによってブロックされていないことを確認します。

キャッシュ サービスが開始されない

Windows イベント ビューアーのアプリケーション ログで、エラーが発生していないかどうかを確認します。

キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントの設定

キャッシュ サービスが共有ネットワーク ドライブなどの特殊なリソースにアクセスする必要がある場合、キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントにそれらのリソースへのアクセス権が付与されていることを確認する必要があります。ログオン アカウントには、 C:\ProgramData\Tekla\ModelSharingCache フォルダーの読み取りおよび書き込み権限も必要であることに注意してください。キャッシュ サービスのインストール (必要な場合) と、キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントには、同じアカウントを使用することをお勧めします。

デフォルトでは、キャッシュ Windows サービスのログオン アカウントはローカル システム アカウントであるため、アカウントの変更が必要になることがあります。
  1. [サービス] ダイアログ ボックスでキャッシュ Windows サービスを右クリックします。

  2. [プロパティ] を選択します。

  3. [ログオン] タブで、[このアカウント] を選択し、アカウント名とパスワードを入力します。

  4. [OK] をクリックします。

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