プロパティ パネルを使用したモデル オブジェクト プロパティの表示と変更
Tekla Structures は、プロパティ パネル (サイド パネル ウィンドウ) にさまざまなモデル オブジェクトのプロパティを表示します。
プロパティ パネルを使用して変更するモデル オブジェクト
プロパティ パネルを使用し、以下のモデル オブジェクトのプロパティを表示および変更できます。
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部材 (柱や梁など)
一度に開くことができるプロパティ パネル ウィンドウは 1 つだけです。このため、一度に 1 つのオブジェクト タイプのプロパティしか表示できません。
プロパティ パネルをカスタマイズできます。各オブジェクト タイプについてプロパティ パネルに表示するプロパティを別々に選択できます。たとえば、必要な設定を整理したり、不要な設定を削除したりできます。
プロパティ パネルを開く
プロパティ パネルで部材プロパティを開くには、次のようにします。
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プロパティ パネルが閉じている場合: モデル オブジェクトをダブルクリックするか、サイド パネルの [プロパティ] ボタンをクリックします。
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プロパティ パネルが開いている場合: モデル オブジェクトを選択します。
または、Shift キーを押しながらリボンでコマンドをクリックし、プロパティ パネルにプロパティを開きます。
モデル オブジェクトのプロパティの変更
コンテキスト ツールバーまたは直接変更を使用してモデル オブジェクトを変更する場合、現在のプロパティは変更されず、次回同じタイプのオブジェクトを作成するときにも自動的に適用されません。
複数のモデル オブジェクトのプロパティの変更
モデル内の複数のモデル オブジェクトを選択し、それらのプロパティを一度に変更できます。選択したモデル オブジェクトは、同じオブジェクト タイプ (鋼柱など) でも、異なるオブジェクト タイプでもかまいません。
プロパティ パネルには、選択したすべてのオブジェクトに共通するプロパティのみ表示されます。
モデルで選択したオブジェクトを確認するには、[オブジェクト タイプのリスト] ボタンをクリックして、選択したオブジェクトのリストを開きます。
オブジェクト選択を変更するには、Ctrl キーを押したまま、リストで、選択から除外する、または選択に含めるオブジェクト タイプをクリックします。
プロパティ パネルの内容は、選択に基づいて変更されることがあります。
すべてのオブジェクトを選択する場合、[すべての選択] ボタンをクリックします。
プロパティの自動適用と手動適用の切り替え
プロパティ パネルでオブジェクト プロパティを変更するときに、プロパティの自動適用と手動適用を切り替えることができます。つまり、選択したオブジェクトのみを変更するか、作成したタイプの次のオブジェクトも現在の値を使用するかどうかを選択できます。
[プロパティ パネルの設定] で [デフォルト値を自動的に設定] オプションを選択すると、いつでもプロパティの手動適用および自動適用の切り替えができます。このオプションは、選択したオブジェクト タイプには依存しません。
ダイアログ ボックスを使用してさまざまなオブジェクトのプロパティを表示および変更するとき、[OK]、[適用]、[変更] の各ボタンを使用して、現在の値を同じタイプの次のオブジェクトに使用するかどうかを制御できます。
プロパティの手動適用を有効にする
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モデル内のオブジェクトを選択します。
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プロパティ パネルで [プロパティ パネルの設定] ボタンをクリックし、ドロップダウン メニューを開きます。
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[デフォルト値を自動的に設定] オプションが選択されていないことを確認します。
[既定値に設定] ボタンがプロパティ パネルの下部に表示されます。
モデル内で複数のオブジェクトを選択した場合、[既定値に設定] ボタンは表示されません。
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必要に応じてプロパティの値を変更します。
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続行する方法を選択します。
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選択したオブジェクトのみを変更するには、[変更] をクリックします。
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選択したオブジェクトを変更し、同じタイプの次のオブジェクトに現在の値を使用するには、[既定値に設定] ボタンをクリックし、[変更] をクリックします。
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同じタイプの次のオブジェクトに現在の値を使用し、選択したオブジェクトを変更しない場合は、[既定値に設定] ボタンをクリックします。
アクションに応じて、Tekla Structures により選択されたオブジェクトが変更されるか、現在の値を使用して同じタイプの次のオブジェクトが作成されます。
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プロパティの自動適用を有効にする
これはデフォルトのオプションです。
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モデル内のオブジェクトを選択します。
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プロパティ パネルで [プロパティ パネルの設定] ボタンをクリックし、ドロップダウン メニューを開きます。
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[デフォルト値を自動的に設定] オプションが選択されていることを確認します。
[デフォルト値を自動的に設定] オプションを選択すると、Tekla Structures により、同じタイプの次のオブジェクトに現在の値が自動的に使用されます。
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必要に応じてプロパティの値を変更します。
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[変更] をクリックします。
Tekla Structures がオブジェクトを変更し、現在の値を使用して同じタイプの次のオブジェクトを作成します。
プロパティ パネルでのプロパティの表示の制御
[プロパティ パネルの設定] を使用することで、プロパティ パネル レイアウトをカスタマイズせずに、プロパティ パネルに表示するプロパティを制御できます。
プロパティ パネルでの検索
検索を使用して、必要なプロパティまたはユーザー定義情報 (UDA) を検索します。プロパティ パネルの検索ボックスに検索語を入力します。
モデル内で複数の異なるオブジェクト タイプを選択した場合、選択したすべてのオブジェクト タイプに共通するプロパティが検索されます。検索条件に一致する UDA は、プロパティ パネル レイアウトに追加されていなくても表示されます。
検索ボックスにアスタリスク * を 1 つ入力すると、選択したオブジェクト タイプで使用可能なすべてのプロパティとユーザー定義情報が表示されます。プロパティまたは UDA がデフォルトでプロパティ パネルに表示されない場合でも、プロパティまたは UDA の値を簡単に入力できます。
プロパティ パネルの設定
[プロパティ パネルの設定] ボタンをクリックしてオプションを選択することでプロパティ パネルの設定を変更すると、現在の設定が ..\Users\<user>\AppData\Local\Trimble\Tekla Structures\<version>\UI\PropertyPane\ フォルダー内の PropertyPaneSettings.xml ファイルに保存されます。設定を変更しない場合、PropertyPaneSettings.xml ファイルは作成されません。
PropertyPaneSettings.xml ファイル内の設定を以下に示します。
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FilterMode:[値が指定されているプロパティを表示] は ByData
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FilterMode:[表示設定に基づいてプロパティを表示] は ByGroup
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AutoApply:[デフォルト値を自動的に設定] がオンの場合は True
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AutoApply:[デフォルト値を自動的に設定] がオンでない場合は False
PropertyPaneSettings.xml ファイルは、Tekla Structures を起動してモデルを開くときに読み込まれます。
PropertyPaneSettings.xml ファイル内の設定がカスタマイズされている場合、社内の管理者は、カスタマイズしたプロパティ パネルの設定を社内の他のユーザーに配布できます。PropertyPaneSettings.xml ファイルは、モデル、プロジェクト (XS_PROJECT)、企業 (XS_FIRM)、または環境 (XS_SYSTEM) フォルダー内の \PropertyPane\ サブフォルダーに配置する必要があります。..\Users\<user>\AppData\Local\Trimble\Tekla Structures\<version>\UI\PropertyPane\ フォルダのプロパティ パネルの設定が最優先され、その後は Tekla Structures によりデフォルトの検索順序が使用されます。
PropertyPaneSettings.xml ファイルが複数の異なるフォルダ位置に配置されている場合、Tekla Structures は別のフォルダーから設定を読み取り、結合します。