部材への仕上げ材の追加

仕上げ材ツールを使用して、部材に仕上げ材を追加します。コンクリート部材用の仕上げ材には塗り仕上げ、特殊仕上げ、タイル張りなどがあり、鉄骨部材用の仕上げ材には耐火被服や非塗装などがあります。

部材の形状またはサイズを変更すると、Tekla Structures により、部材に合わせて仕上げ材が自動的に変更されます。

オーバーラップする仕上げ材を作成すると、小さい方の仕上げ材で大きい方が上書きされます。オーバーラップした領域はレポートで認識でき、一番上の (見える) 仕上げ材だけが計算されます。

部材面全体への仕上げ材の追加

[編集] タブで、[仕上げ材 > 部材面に仕上げ材] をクリックします。
仕上げ材の原点をピックします。
仕上げ材を適用する方向を示す点をピックします。
仕上げ材を適用する部材を選択します。
1. マウスカーソルを部材の上に合わせます。Tekla Structures では、選択可能な面がハイライトされます。
2. 部材面を選択します。

[編集] タブで、[仕上げ材 > 選択領域に仕上げ材] をクリックします。
仕上げ材の原点をピックします。
仕上げ材を適用する方向を示す点をピックします。
仕上げ材を適用する部材面上の領域を選択します。
1. マウスポインターを部材の上に合わせます。Tekla Structures では、選択可能な面がハイライトされます。
2. 部材面を選択します。
3. 部材面上で 3 つ以上の点をクリックしてポリゴン領域を定義します。

角処理した部材に仕上げ材を追加する際には、以下の点を考慮します。

仕上げ材は、角処理されたスケッチプロファイルでは機能しません。
部材の角処理を行う前に仕上げ材を追加します。角処理された部材に仕上げ材が適用されている場合、仕上げ材の角処理を後で変更することはできません。
メイン部材と仕上げ材の角処理は個別に行われます。メイン部材の角処理を変更しても、仕上げ材の角処理には影響しません。
非対称の角処理の向きは、作成された面 (上面、底面、左面、または右面など) によって決まります。非対称の角処理の向きを変更するには、角処理の X 値と Y 値を入れ替える必要があります。

仕上げ材の追加時に Tekla Structures に部材の開口部と凹部を考慮させるには、親部材と同様にカットするプロパティで [[仕上げ材]] を [はい] に設定します。

(1) 緑色の仕上げ材では、[親部材と同様にカットする] が [はい] に設定されています。

(2) 部材内のカットによってタイル張り仕上げ材がカットされません。[親部材と同様にカットする] が [いいえ] に設定されています。

注:

[部材の全平面に仕上げ材] コマンドを使用して [親部材と同様にカットする] を [はい] に設定すると、Tekla Structures が自動的にカット面にも仕上げ材を追加します。

[パターン] プロパティを変更する場合、まず、プロパティパネルで [変更] をクリックし、次にビューを再描画して変更を表示する必要があることに注意してください。

プロパティパネルの [仕上げ材] プロパティを使用して、仕上げ材のプロパティを表示および変更します。プロパティを開くには、仕上げ材をダブルクリックします。仕上げ材のプロパティファイルのファイル名拡張子は、*.srf です。

プロパティパネルレイアウトをカスタマイズした場合は、プロパティのリストが異なる場合があります。


設定	説明
一般
名前	ユーザー定義可能な仕上げ材の名前。
タイプ	仕上げ材のタイプを選択します。
(プロファイル) サブタイプ	特定の仕上げ材のサブタイプを選択します。
材質	仕上げ材のタイプに応じて、仕上げ材の材質を選択します。
色	仕上げ材のタイプに応じて、仕上げ材の色を設定します。
厚さ	仕上げ材のタイプに応じて、仕上げ材の厚さを入力します。
親部材と同様にカットする	仕上げ材の追加時に Tekla Structures に部材の開口部と凹部を考慮させるには、これを [はい] に設定します。
位置
デプス	仕上げ材の位置を選択し、[デプスオフセット] 値を設定します。
[パタン] (タイル張り仕上げ材の場合)
パタン	[タイル仕上げ材] を仕上げ材の [タイプ] に設定している場合、タイル仕上げ材のパターンを選択します。
タイル幅タイル高さ	タイルの幅と高さを指定します。
モルタル高さモルタル幅	モルタルの高さと幅を指定します。
タイル色モルタル色	必要に応じて、カラーピッカーを使用してタイルおよびモルタルの色を選択します。
その他
UDA	[ユーザー定義情報] ボタンをクリックして、仕上げ材のユーザー定義情報 (UDA) を開きます。ユーザー定義情報には、仕上げ材に関するさらなる情報が含まれています。