参照モデル バージョン間の変更の確認

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

参照モデル バージョン間の変更の確認

Tekla Structures の異なる IFC 参照モデル バージョン間の変更を確認するには、変更確認を使用します。変更確認を使うと、エンジニアや詳細設計者といったさまざまな分野にわたる参照モデル間の変更を確認できます。変更はオブジェクト レベルで検出されます。Tekla Structuresモデルを IFC 形式に 2 回以上エクスポートした場合も、Tekla Structures モデルを比較できます。

Tekla Structures は、変更確認のために参照モデルの複数のバージョンを格納します。共有の変更およびオブジェクト変換変更管理を表示するためにバージョン管理も必要となります。

制限事項

  • プロパティ比較は、IFC または IFC ベースの参照モデルについてのみ機能します。サポートされている形式は次のとおりです。

    • .ifc
    • .ifcxml
    • .ifczip
    • .tczip
  • 削除したオブジェクトは、ハイライトされなくなり、選択できなくなります。

変更確認

保存された 2 つの参照モデル バージョン間または保存されたバージョンと参照する参照モデル ファイル バージョン間の変更を表示できます。どちらの場合も、変更確認を有効にする必要があります。

  1. Tekla Structures メイン ウィンドウの右側のサイド パネルにある [参照モデル] ボタンをクリックします。

    [ファイル] メニューに移動し、インポート > 参照モデルの挿入 を選択することもできます。[モデルの追加] ダイアログ ボックスを閉じます。

  2. [参照モデル] リストでモデルをダブルクリックして、参照モデルを開きます。
  3. [変更確認] 行の矢印をクリックし、[変更確認] リストを開きます。

保存されたバージョンと参照するモデル ファイル バージョン間の変更確認

ファイル パス ボックスに、現在の参照モデルの元ファイルへの完全なファイル パスが自動的に入力されます。同じ名前の参照モデル ファイルが変更された場合、変更確認を実行し、以下の手順 1 と 3 をスキップすることができます。

  1. [...] をクリックし、参照モデルの以前のバージョンを参照します。
  2. ボックスに表示されているファイルの方が新しいことを定義するには、ファイル パスの隣にある [このモデルの方が新しいモデルです] チェック ボックスを選択します。
  3. [変更確認] セクションにある目のボタンをアクティブ に設定して、元の参照モデルと参照するバージョンの参照モデルが揃っていることを確認します。
  4. 必要に応じて比較設定を変更するには、[...] ボタンをクリックし、使用する設定を指定します。次に、[ビューの更新] をクリックします。比較設定には、バージョン比較に使用するプロパティが含まれています。
  5. プロパティ セットの比較許容値を変更するには、[プロパティ セットの比較許容値] ボタン をクリックします。

変更リストとプロパティの詳細リストでは、以下の操作を実行できます。

  • [Excel にエクスポート] をクリックして、変更確認の結果の Excel へのエクスポートを実行します。エクスポートされる Excel ファイルにはすべてのプロパティか、変更リストに表示される変更されたプロパティが含まれます。情報は現在の言語でエクスポートされます。

  • 変更リストの行をクリックすると、関連するプロパティの詳細リストがサイド パネルに表示されます。プロパティの詳細リストの内容は、使用する比較ルールにより決まります。また、詳細リストは [元の値] 列と [新しい値] 列において個々のプロパティがどのように変更されたかを示します。

    [プロパティの詳細] リストでは、いずれかの列を誤って削除した場合、列見出しを右クリックしてコンテキスト メニューから列を選択することで、その列を元に戻すことができます。列を目的の位置にドラッグします。

  • モデル内にオブジェクトを表示するには、[モデル内のオブジェクトを選択] チェック ボックスをオンにしてから、変更リストで行をクリックします。削除したオブジェクトは選択できないことに注意してください。
  • オブジェクトを変更リストで選択すると、そのオブジェクトの古い状態がモデル ビューに描画されます。
  • 変更リストでオブジェクトをハイライトするには、[選択したオブジェクトをモデルから取得] チェック ボックスをオンにしてから、モデル内のオブジェクトをクリックします。
  • モデル内の選択したオブジェクトにズームするには、[選択部材にズーム] チェック ボックスをオンにしてから、変更リスト内で行をクリックします。削除したオブジェクトにもズームできます。
  • 参照モデル オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトの古い状態が 3D ビューにオレンジ色で描画されます。
  • プロパティの詳細リストに変更のみを表示するには、[変更のみ表示] チェック ボックスをオンにしてから、変更リスト内の行をクリックします。
  • 一番下の検索ボックスを使用して特定の項目を検索できます。
  • 変更リストが消えた場合は、サイド パネルの [変更リスト] ボタンをクリックして再表示することができます。詳細リストが消えた場合は、サイド パネルの [プロパティの詳細] ボタンをクリックして再表示することができます。これらの 2 つのボタンは、[変更確認] が有効になっている場合にのみ表示されます。

参照モデルを更新してバージョン間の変更を検出する

参照モデルを別のバージョンのモデルで更新し、これら 2 つのバージョン間の変更を検出できます。

  1. [ファイル] ボックスでブラウズして別のバージョンの参照モデルを開き、[変更] をクリックします。

    これにより、別のバージョンの参照モデルの変更情報により、元の参照モデルを更新できます。

    複数のバージョンを開くことができますが、一度に比較できるのは 2 つのバージョンのみです。

    参照モデルをモデル フォルダーにコピーする必要はありません。

  2. [変更確認] 行の矢印をクリックして、[変更確認] リストを開きます。

    [変更確認] リストで、現在のバージョンは太字で表示されます。最新のバージョンがリストの一番上に、最も古いバージョンが一番下に表示されます。

  3. 両方のモデルが表示されるように、[変更確認] リストで目のボタンをアクティブ に設定します。

    比較は、2 つの目のボタンがアクティブ な場合のみ有効です。3 つ以上の目のボタンを同時にアクティブにすることはできません。リスト内で 3 番目の参照モデルをアクティブにすると、それまで表示されていた古いバージョンのモデルが自動的に無効になり 、目のボタンがアクティブな 2 つのモデル間で比較が行われます。

  4. リストで目的のバージョンを右クリックし、[現在のフェーズに設定] を選択すると、[変更確認] リストの別のバージョンを現在のバージョンに設定することができます。
  5. 比較設定を変更するには、[...] ボタンをクリックし、使用する設定を指定します。次に、[ビューの更新] をクリックします。比較設定には、バージョン比較に使用するプロパティが含まれています。
  6. バージョンを削除するには、[変更確認] リストでバージョンを右クリックし、[削除] を選択します。

    現在のモデルのバージョンが変更され、この変更が、マルチユーザー モードまたは Tekla Model Sharing で共有されます。

    バージョンを削除するときに、モデルを現在のモデルとして設定して変更を保存するかを確認するメッセージが表示されます。

    プロジェクトのバージョン管理と更新には、特に注意を払う必要があります。たとえば、バージョンを削除すると、現在のモデルが更新されたときに競合が発生する可能性があります。

  7. チェック ボックスを使用して次のいずれかまたはすべてを選択します。[変更]、[未変更]、[追加]、または [削除済み] のいずれかのチェック ボックスをオンにし、表示される [ビューの更新] ボタンをクリックします。

    たとえば、2 つのバージョン間で挿入されたオブジェクトを緑色で表示するには、[追加] を選択します。

    変更リストとプロパティの詳細リストが表示されます。変更リストの内容は、IFC の内容に基づき、すべての物理オブジェクト タイプが含まれています。色は [変更確認] と同じ色が使用されます。

  8. 変更リストと詳細リストでは、以下の操作を実行できます。

    • 変更リストの行をクリックすると、関連するプロパティの詳細リストがサイド パネルに表示されます。プロパティの詳細リストには、少なくとも名前、原点で示した位置、およびプロパティ セットのプロパティが含まれています。この内容は基本的には、参照オブジェクトの情報レポートの内容と同じです。また、詳細リストは [元の値] 列と [新しい値] 列において個々のプロパティがどのように変更されたかを示します。

    • モデル内のオブジェクトをハイライトするには、[モデル内のオブジェクトを選択] チェック ボックスをオンにしてから、変更リストで行をクリックします。削除したオブジェクトは選択できないことに注意してください。
    • 変更リストでモデル オブジェクトをハイライトするには、[選択したオブジェクトをモデルから取得] チェック ボックスをオンにしてから、モデル内のオブジェクトをクリックします。
    • モデル内の選択したオブジェクトにズームするには、[選択部材にズーム] チェック ボックスをオンにしてから、変更リスト内で行をクリックします。削除したオブジェクトにもズームできます。
    • プロパティの詳細リストに変更のみを表示するには、[変更のみ表示] チェック ボックスをオンにしてから、変更リスト内の行をクリックします。
    • 参照モデル オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトの古い状態が 3D ビューにオレンジ色で描画されます。
    • 一番下の検索ボックスを使用して特定の項目を検索できます。
    • 変更リストが消えた場合は、サイド パネルの [変更リスト] ボタンをクリックして再表示することができます。詳細リストが消えた場合は、サイド パネルの [プロパティの詳細] ボタンをクリックして再表示することができます。これらの 2 つのボタンは、[変更確認] が有効になっている場合にのみ表示されます。

比較の順番を変更する

  • ファイル パス ボックスに表示されているファイルが他の比較ファイルより新しいことを定義するには、[このモデルの方が新しいモデルです] チェック ボックスを選択します。そのファイルが更新されている場合、ボックスにファイルが自動的に表示され、このチェック ボックスが選択されます。

  • ファイルが新しい (デフォルト) または古いとして比較できます。

ボックスに表示されているファイルの方が新しいことを定義するには、ファイル パス ボックスの隣にある [このモデルの方が新しいモデルです] チェック ボックスを選択します。

Tekla Structures ネイティブ オブジェクトを選択するマクロ

[IFC オブジェクトの選択に基づいて、対応するオブジェクトを選択] マクロは、ネイティブ オブジェクトを IFC にエクスポートし、その IFC モデルを同じネイティブ モデルに挿入した後で、対応する Tekla Structures オブジェクトを選択する場合に役立ちます。たとえば、更新済みおよび選択済みのすべてのネイティブ オブジェクトに独自の UDA を追加するには、対応するオブジェクトを選択する必要がある場合があります。

古い参照モデル バージョンを自動削除する

詳細設定 XS_REFERENCE_MODEL_KEEP_VERSIONS_COUNT を使用して、古い参照モデル バージョンを自動的に削除できます。

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