IFCエクスポート用の追加のプロパティセットの定義

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

IFCエクスポート用の追加のプロパティセットの定義

テンプレート属性およびユーザー定義情報から追加のプロパティセットを作成し、それらの属性のプロパティを定義して、Tekla StructuresプロパティセットをIFCエクスポート用のIFCエンティティにバインドします。Tekla Structuresにより、設定ファイルに追加のプロパティセットが保存されます。複数の設定ファイルを複数の場所で保持できます。Tekla StructuresによってIFCファイルがエクスポートされるとき、事前定義プロパティセットと追加プロパティセットが読み込まれます。

新しい IFC プロパティ セット設定ファイルの追加

  1. [ファイル] メニューで、エクスポート > IFC をクリックします。
  2. [追加プロパティセット] リストで、[<新規作成>] を選択し、[編集] をクリックします。
    モデル フォルダーにある事前定義された設定ファイルの 1 つをコピーした場合は、そのファイルを開きます。
  3. 新しい設定ファイルを作成するには、[プロパティ セットの定義] ダイアログ ボックスで、[名前] ボックスに設定ファイルの名前を入力します。
  4. [新規] ボタンの横にプロパティ セットの名前を入力し、[新規] をクリックします。

    [プロパティ セット] リストからプロパティ セットを選択することもできます。

    1 つの設定ファイルに複数のプロパティ セットを作成できます。たとえば、重心や、部材レベルの始点や終点、製品レベルのスケジュール情報を追加できます。

  5. 新しいプロパティ セットを作成するには、空のボックスにプロパティ セットの説明を入力します。
  6. [エンティティ タイプの選択] リストで、チェック ボックスをオンにしてタイプを選択します。

    すると、[属性の選択] リストに、選択したエンティティ タイプで使用可能な属性が表示されます。

  7. [属性の選択] リストから、属性名の隣のチェック ボックスをオンにして、使用する属性を追加します。

    選択した属性が、右側の [選択されたすべてのプロパティのリスト] に追加されます。このリストには、エクスポートされる属性と形式が示されます。

    • [プロパティの作成/変更] 領域の [属性] ボックスに属性名を入力し、[追加] ボタンをクリックすることで、新しい属性を追加できます。
    • リストで属性を選択して [変更] または [削除] をクリックすることで、リストの属性を変更または削除できます。
  8. [プロパティの作成/変更] で、次のように属性のプロパティを定義します。
    • 選択した属性について [プロパティ タイプ] を選択します。

      ここで、名前が 19 文字を超えるユーザー定義情報には、常に [テンプレート属性] を選択するようにしてください。たとえば、ASSEMBLY.USERDEFINED.PLANS_STATUS には [テンプレート属性] を選択します。

    • [名前] ボックスで、選択した属性の名前を入力または変更します。
    • 属性のタイプを選択します。タイプは、文字列 (文字の配列)、ブール (falseまたはtrue)、整数 (小数部のない数)、測定実数 (小数点表示のある数)、またはタイムスタンプです。
    • ユーザー定義情報のタイプが測定の場合:
      • 測定タイプ: [長さ][面積][体積][質量][プラスの長さ]、または [個数] を選択できます。
      • [変換] 係数と [精度] を選択できます。

        ユーザー定義可能な精度を使用すると、IFC ファイル サイズがより最適化されます。

  9. [保存する] をクリックして変更を保存します。

1) エクスポートされた IFC ファイルにおいて Tekla Structures 属性が書き込まれているエンティティ グループ

2) 選択したエンティティについてエクスポートするテンプレート属性またはユーザー定義情報

3) 選択された属性を表示するリスト

4) 属性について定義できるプロパティ

ヒント:

ユーザー定義情報の文字列値を取得してユーザー定義情報に接頭辞 USERDEFINED. を追加し、[プロパティ タイプ][テンプレート属性] に、[タイプ][文字列] に変更できます。

例:

Tekla Structures モデル オブジェクトおよび対応する IFC エンティティ

Tekla Structures オブジェクト

IFC エンティティ

IfcBeam (IfcMember)

IfcColumn、(IfcPile)、(IfcMember)

折れ梁

IfcBeam、(IfcMember)

曲線梁

IfcBeam、(IfcMember)

パッド フーチング、ストリップ フーチング

IfcFooting

スラブ

IfcSlab

パネル

IfcWall または IfcWallStandardCase

ポリゴン プレート

IfcPlate または IfcDiscreteAccessory

ボルト、ナット、ワッシャー

IfcMechanicalFastener

ボルト孔

IfcOpeningElement

垂直ブレース

IfcMember

手摺: 梁、柱

IfcBeam、IfcColumn、(IfcRailing)

製品、キャスト ユニット

IfcElementAssembly、(IfcRailing)、(IfcRamp)、(IfcRoof)、(IfcStair)、(IfcWall)

現場打ちコンクリート ユニット

IfcElementAssembly

Tekla Structures プロジェクト

IfcProject

製品の副部材

IfcDiscreteAccessory

デフォルトでは、IFC2x3 はエクスポート時に鋼材の副部材オブジェクトを IfcDiscreteAccessory としてエクスポートしないことに注意してください。.ini ファイル (teklastructures.ini など) で詳細設定 XS_IFC2X3_EXPORT_SECONDARY_AS_DISCRETEACCESSORYTRUE に設定することで、鋼材の副部材を IfcDiscreteAccessory カテゴリーに強制することができます。

アイテム

IfcDiscreteAccessory

鉄筋、ワイヤー、緊張材、溶接金網、定着材、その他のコンクリートに埋め込まれるコンポーネント

(IfcReinforcingElement)

鉄筋

IfcReinforcingBar

現場打ちコンクリート部材オブジェクト、打ち継ぎ

IfcBuildingElementProxy

仕上げ材

IfcCovering

溶接

IfcFastener

注:
  • 上の表でエンティティが括弧で囲まれていない場合、オブジェクトはそのエンティティ タイプに自動的にエクスポートされます。エンティティが括弧で囲まれている場合、オブジェクトはそのエンティティ タイプに自動的にエクスポートされません。それらのエンティティは、[IFC エクスポート] タブでオブジェクトに対して選択できます。
  • IfcBuildingElementPart および IfcBuildingElement エンティティも使用できます。IfcBuildingElement は、梁、柱などとは対応しますが、製品とは対応しません。
  • 折れ梁は、常に B-rep としてエクスポートされます。
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