正確な距離または座標を使用して点にスナップする - 数値スナップ

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

正確な距離または座標を使用して点にスナップする - 数値スナップ

正確な距離と座標を入力して特定の位置にスナップできます。これを数値スナップと呼びます。

距離または座標を入力する

スナップする位置までの距離または座標を指定するには、[数値位置の入力] ダイアログ ボックスを使用します。

  1. 点をピックする必要があるコマンドを実行します。

    たとえば、梁を作成します。

  2. 最初の点を指定します。
  3. マウス ポインターを移動して、スナップの方向を指定します。
  4. キーボードを使用して、距離または座標を入力します。

    たとえば、最後にピックした点からの距離を 1000 と入力します。入力を開始すると、Tekla Structures によって自動的に [数値位置の入力] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. 距離または座標を入力後、[OK] をクリックするか Enter を押すと、その位置にスナップします。

スナップ例: スナップ ポイント方向の線に沿ったトラッキング

トラッキングとは、線上の指定した距離に点を指定することを意味します。 通常、トラッキングは数値座標やスナップ スイッチ、直交スナップなどの他のスナップ ツールと組み合わせて使用します。 この例は、線に沿って指定した距離で点を指定する方法を示しています。 [数値位置の入力] ダイアログ ボックスを使用して、最後に指定した点からの距離を指定します。

  1. 下に示すように、2 つの梁を作成して配置します。

  2. もう 1 つの梁を作成するには、梁コマンドをアクティブ化します。
  3. 最初の点を指定します。

  4. マウス ポインターを基準線の交点に合わせて、スナップ ポイントにロックさせます。ただし、マウス ボタンをクリックしないでください。

  5. 1000 と入力します。

    入力を開始すると、Tekla Structures に [数値位置の入力] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [OK] をクリックして、距離を適用します。

    Tekla Structures が、1000 単位の長さの梁を、定義された点の間に作成します。

次のことも行えます。

  • スナップ ポイントを越えてトラッキングする (たとえば、最初の点から 4000 単位)

  • 負の値を入力することで (-1000 など)、反対方向にトラッキングする

図面に数値スナップを使用する方法の例については、「指定した距離にスケッチ オブジェクトを配置する」を参照してください。

スナップ モードの変更

Tekla Structures のスナップ機能には、 (相対スナップ、絶対スナップ、および全体スナップ) があることに注意してください。 デフォルトのスナップ モードを指定するには、詳細オプション XS_KEYIN_DEFAULT_MODEを使用します。

  1. [ファイル] メニューで、[設定 > 詳細設定] の順にクリックし、[モデリング プロパティ] カテゴリーに移動します。
  2. 詳細設定 XS_​KEYIN_​DEFAULT_​MODERELATIVEABSOLUTE、または GLOBAL に設定します。
    • 相対スナップ モードでは、[数値位置の入力] ダイアログ ボックスに入力した座標 (それ自体に頭マークはありません) は、最後に指定した位置を基準とします。

    • 絶対スナップ モードでは、座標は作業平面の原点を基準とします。

    • 全体座標スナップ モードでは、座標は全体座標原点と全体座標の X および Y 方向を基準とします。

  3. [OK] をクリックして変更を保存します。
  4. デフォルトのスナップ モードを一時的に上書きするには、数値入力するときに座標値の前に特殊文字を入力します。

    デフォルトでは、特殊文字は次のとおりです。

    • @ (相対座標の場合)

    • $ (絶対座標の場合)

    • ! (全体座標の場合)

    または、数値スナップ設定を開始し、「R」、「A」、または「G」と入力して特殊文字を表示することもできます (R は相対座標、A は絶対座標、G は全体座標)。

    注:

    3 つのスナップ モードの特殊文字を変更する場合は、詳細設定 XS_​KEYIN_​RELATIVE_​PREFIXXS_​KEYIN_​ABSOLUTE_​PREFIXXS_​KEYIN_​GLOBAL_​PREFIX を使用します。

座標のオプション

次の表では、[数値位置の入力] ダイアログ ボックスで入力可能な情報の種類を示します。

Tekla Structures には、3 つのスナップ モード (相対スナップ、絶対スナップ、および全体スナップ) があることに注意してください。[数値位置の入力] ダイアログ ボックスで座標の前に特殊文字を使用することで、デフォルトのスナップ モードを一時的に上書きできます。

入力可能な情報

説明

特殊文字

1 つの座標値

指定した方向への距離。

2 つの座標値

最後の座標値 (z) または角度を省略した場合、Tekla Structures によって省略した値は 0 と見なされます。

図面では、Tekla Structures によって 3 番目の座標値が無視されます。

3 つの座標値

デカルト座標

カンマ (,) で区切られた X、Y、および Z 座標で位置を指定します。

たとえば、100,-50,-200 などです。

,(カンマ)

極座標

位置を左不等号 (<) で区切られた距離、XY 平面上の角度、および XY 平面からの角度で指定します。

たとえば、1000<90<45 などです。

角度は反時計回りに増加します。

<

相対座標

最後に指定した位置を基準とする座標です。

たとえば、@1000,500@500<30 などです。

@

絶対座標

作業平面の原点を基準とする座標です。

例: $0,0,1000

$

全体座標

全体座標原点と全体座標の X および Y 方向を基準とする座標です。

例: 6000,12000,0

たとえば、作業平面を部材平面に設定しているときに、作業平面を全体座標に変更せずに全体座標系で定義された位置にスナップする場合に便利です。

!

座標軸の頭マーク

相対座標と絶対座標を使用して直接変更を使用する場合、軸の頭マークを使用して、頭マークが付けられた方向でのみスナップを許可することもできます。

たとえば、@z500 または $y6000,z-500 などです。

軸の頭マークは、全体座標では使用できません。

入力した座標値のいずれかに軸の頭マークがある場合、他の値にも頭マークが必要です。

軸の頭マークは大文字と小文字を区別せず、頭マークの値は任意の順序で入力できます。

x

y

z

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