図面のスナップショット
スナップショットを使用すると、図面を開かなくてもすばやく図面を確認できます。このツールは、図面を編集するのではなく単にチェックしたいときや、数枚の図面を表示しながら目的の 1 枚 (特定のリビジョンの図面など) を見つけ出すときに使用します。スナップショットのオーバーレイを使用すると、実際の図面を開かなくても図面の内容をモデル ビューに直接表示できます。図面スナップショットを図面の最新バージョンまたは作図モードの別の図面と比較して表示することもできます。すべてのタイプの図面でスナップショットの取得、および図面スナップショットのオーバーレイが可能です。
図面スナップショットの作成と表示
図面を開いて保存すると、スナップショットがデフォルトで作成されます。スナップショットは、図面が前回保存されたときの状況を表現したものです。したがって、モデルに対して新たに加えられた変更は、スナップショットには反映されていません。
スナップショットの例を次に示します。
スナップショットがない図面を選択して [スナップショット] をクリックした場合、図面を開いて保存し、スナップショットを作成するように求める手順ビューが表示されます。
図面が作成されるときに自動的に図面のスナップショットを作成する場合は、[詳細設定] ダイアログ ボックスで [図面のプロパティ] のカテゴリーの XS_DRAWING_CREATE_SNAPSHOT_ON_DRAWING_CREATION を TRUE に設定します。
スナップショットのオーバーレイ
図面を編集している間、図面のスナップショットを表示できます。スナップショットのオーバーレイでは、最新の変更の表示や、図面の内容の整列などを行うことができます。最新の更新以降の図面変更を表示して、スナップショットと実際の図面を切り替えることができます。
スナップショットを順に確認することで、実際の図面を 1 つずつ開くよりはるかに早く、正しい図面を見つけることができます。
制限事項
- モデルから表示した場合、テキストは一面だけに表示されます。DX グラフィックのスナップショットでは、テキストはサポートされていません。
- モデルでのオーバーレイは、3D 図面ビューで機能するように設計されていません。
- 印刷領域外のビューは、モデルのオーバーレイに表示されます。
- 大きな一般図のスナップショットを読み込むには時間がかかる場合があります。
- 最初のスナップショットの読み込みには、残りのスナップショットの読み込みよりも時間がかかります。
図面のスナップショットのオーバーレイを表示するには、図面を開き、保存して、スナップショットを作成する必要があります。
スナップショット ビューの設定が次のように表示されます。
モデルでのスナップショットのオーバーレイ
- [ドキュメント管理] を開き、図面を選択します。
- [スナップショット] をクリックします。
- 表示されたスナップショットのダイアログ ボックスの上部にある [モデルでオーバーレイ] で、[オーバーレイ] チェック ボックスをオンにします。スナップショットの色を選択することもできます。
図面でのスナップショットのオーバーレイ
次の例では、スナップショットの取得後にキャスト ユニットのサイズが変更されています。
ヒント:
平面図の一般図を開いているときに、別の一般図を使用して内容を整列するには、最初の図面の上に 2 番目の図面のスナップショットを開き、スナップショットにスナップし、開いている図面のオブジェクトを配置または移動します。図面スナップショットのオーバーレイにスナップするには、[幾何線･点にスナップ] スナップ スイッチ 
を使用します。