図面内の現場打ちコンクリート
Tekla Structures の一般図には、現場打ちコンクリートの形状、および打ち継ぎを表示できます。現場打ちコンクリート部材の図面は、現場打ちコンクリート部材のシーケンスと、現場打ちコンクリート部材と打ち継ぎのプロパティを伝えるために使用できます。現場打ちコンクリートにマーク、打ち継ぎにアソシエート マークを追加できます。
現場打ちコンクリートを有効にする方法
現場打ちコンクリートに関連するオプションおよび機能は、モデルで現場打ちコンクリート部材が有効な場合にのみ使用できます。現場打ちコンクリートは、XS_ENABLE_POUR_MANAGEMENT 詳細設定を TRUE
に設定することによりモデルで有効にできます。デフォルト環境では、現場打ちコンクリート部材は (コンクリート) 建設業者の役割でのみ有効になります。
モデルで現場打ちコンクリート部材が有効な場合、特にプロジェクトの途中では XS_ENABLE_POUR_MANAGEMENT
を使用して現場打ちコンクリート部材を無効にしないでください。現場打ちコンクリートを含む図面があり、モデルを共有した場合は、これにより問題が発生する可能性があります。モデルおよび図面の現場打ちコンクリート部材と打ち継ぎが無効になり、現場打ちコンクリート部材に関連するモデリング作業がすべて失われる可能性があります。
現場打ちコンクリート
現場打ちコンクリート部材オブジェクトの形状は、1 枚のコンクリートとして表示されます。現場打ちコンクリート部材オブジェクトは、平面図、断面図、3D 図面に表示できます。Tekla Structures の一般図では、現場打ちコンクリート部材オブジェクトの形状がモデリング時とまったく同じように表示されます。それらの部材が、干渉しており、コンクリート素材の材質が同じであり、[現場打ち] が [キャストユニット種別] であり、かつ現場打ちコンクリート フェーズが同じである場合、オーバーラップおよび余計な輪郭は表示されません。
現場打ちコンクリートを表示するかどうかを選択できます。異なる現場打ちコンクリートで異なる色、線タイプ、塗りつぶしを使用できます。開いている図面の現場打ちコンクリートのプロパティは、オブジェクト、ビュー、および図面レベルでも変更できます。現場打ちコンクリートの表示の詳細については、「現場打ちコンクリート、現場打ちコンクリート マーク、現場打ちコンクリート打ち継ぎの図面での表示」を参照してください。
現場打ちコンクリート マーク
現場打ちコンクリート マークを使用すると、現場打ちコンクリートに関連する情報 (打設番号、打設タイプ、材質、打設開始予定日、打設チーム名など) を表示できます。現場打ちコンクリートの図面を作成する前に自動現場打ちコンクリート マークを追加し、開いている図面にも現場打ちコンクリート マークを追加して変更することができます。
現場打ちコンクリート打ち継ぎ
打ち継ぎは、モデリングされたとおりに一般図に表示されます。打ち継ぎは、シンボルで表されます。シンボルを変更するには、詳細設定 XS_POUR_BREAK_SYMBOL を使用します。シンボルの縮尺およびシンボル間の間隔は、図面ビューの縮尺に合わせて自動調整されます。
打ち継ぎを自動的に表示し、打ち継ぎのプロパティを変更して、開いている図面で打ち継ぎにアソシエート マークを追加することができます。
事前定義された現場打ちコンクリートの図面のプロパティとテンプレート
デフォルト環境では、コンクリート建設会社の役割には、事前定義された図面プロパティ、いくつかの従来のレポート テンプレート、現場打ちコンクリートのオーガナイザー レポート テンプレートが含まれています。独自の環境にも、事前定義された図面プロパティ、現場打ちコンクリートのテンプレートが含まれていることがあります。現場打ちコンクリートの図面およびレポートの例については、以下の例を参照してください。
例
次の図には、色分けされた 2 つの現場打ちコンクリートがあり、それぞれ現場打ちコンクリート マークがあります。打ち継ぎは現場打ちコンクリートの間にあり、シンボルで表されています。打ち継ぎは、アソシエート マークでマークされています。
図面内の現場打ちコンクリート、現場打ちコンクリート マーク、現場打ちコンクリートの打ち継ぎの変更
現場打ちコンクリート部材の図面を作成した後、その図面を開き、現場打ちコンクリート部材オブジェクト、現場打ちコンクリート部材マーク、および現場打ちコンクリート部材の打ち継ぎを変更できます。
現場打ちコンクリート部材打ち継ぎシンボルの変更
現場打ちコンクリートの図面およびレポートの例
デフォルト環境のコンクリート建設会社には、現場打ちコンクリート部材の図面とレポートの事前定義されたテンプレートと設定がいくつか含まれています。
現場打ちコンクリート部材の事前定義された図面プロパティの例
デフォルト環境のコンクリート建設会社の役割には、事前定義された一般図プロパティCIP_Pour_3D、CIP_Pour_Plan、CIP_Pour_Plan_with_Pour_Listが含まれています。これらの図面プロパティは、詳細なオブジェクトレベル設定を使用し、現場打ちコンクリート部材番号に基づいてさまざまな色で現場打ちコンクリート部材オブジェクトを色付けします。さらに、図面プロパティファイルCIP_Pour_3Dは陰線をレンダリングしません。また、CIP_Pour_Plan_with_Pour_Listは現場打ちコンクリート部材リストを図面に追加します。
次の図面例は、CIP_Pour_Plan_with_Pour_List図面プロパティを使用してCIP_Pour_3Dビューレベルプロパティを3Dビューに適用することで作成されます。次のリンクをクリックして図面を開きます。
現場打ちコンクリート部材に事前定義されたレポートの例
デフォルト環境のコンクリート建設会社の役割には、現場打ちコンクリート部材情報の事前定義されたレポートテンプレートが含まれています。
- レポートの作成コマンドを使用して作成できる従来の2つのタイプ(レポートテンプレート)として、Pour_ListとPour_Schedule.csvがあります。
- Pour Organizerレポートは、Excel形式でエクスポートできます。
これらのレポートテンプレートを使用して作成すされたレポート例を表示するには、下のリンクをクリックします。