解析アプリケーションを使用した解析モデルのマージ
Tekla Structures 解析モデルは、一部の外部解析アプリケーションのモデルとマージできます。このため、解析アプリケーションにエクスポートした後でも、Tekla Structures 物理モデルおよび解析モデルを変更することができ、エクスポートされたモデルに追加した内容を解析アプリケーションでも維持することができます。
たとえば、Tekla Structures モデルを作成し、その解析モデルを作成した後、解析モデルを解析アプリケーションにエクスポートし、解析アプリケーションでモデルに特殊な荷重を追加し、解析を実行することができます。Tekla Structures で物理モデルまたは解析モデルを変更する必要がある場合、解析アプリケーションでモデルをマージすることができます。モデルをマージせずに、変更した Tekla Structures 解析モデルを解析アプリケーションに再エクスポートした場合、解析アプリケーションでモデルに追加した内容は失われます。
詳細については、解析システムを参照してください。
SAP2000 を使用した解析モデルのマージ
Tekla Structures 解析モデルは、SAP2000 のモデルとマージできます。
デフォルトでは、Tekla Structures解析モデルとSAP2000解析モデルはマージされません。このため、通常、SAP2000にTekla Structures解析モデルをエクスポートすると、新しいSAP2000モデルが作成されます。
Tekla Structures解析モデルをSAP2000のモデルとマージすると、Tekla Structures物理モデルまたは解析モデルの変更内容がSAP2000のモデルにマージされます。SAP2000で作成された追加のオブジェクトおよび定義(部材、鉄筋、荷重、荷重組み合わせなど)は、SAP2000に保持されます。SAP2000で作成された追加のオブジェクトは、Tekla Structuresにインポートすることはできませんが、解析時には考慮に入れられます。追加のオブジェクトは解析結果に反映され、その解析結果をTekla Structuresにインポートすることができます。
SAP2000にエクスポートすると、Tekla Structuresで作成されたオブジェクトのファイル名には頭マーク「_」が付けられます。この頭マークによって、Tekla Structuresで作成されたオブジェクトとSAP2000で作成されたオブジェクトを区別することができます。
SAP2000で作成された追加の荷重は、SAP2000で作成された荷重組み合わせに追加されます。Tekla Structuresで作成された荷重組み合わせに追加の荷重を追加した場合は、モデルをマージしてTekla Structures解析モデルをSAP2000にエクスポートすると、それらの荷重は荷重組み合わせから削除されます。
Tekla Structures解析モデルとSAP2000解析モデルをマージすることは、SAP2000で既存の解析節点および鉄筋番号を維持するのにも役立ちます。
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ノード座標が同じである場合は、既存の節点番号が維持されます。
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開始節点番号および終了節点番号が同じである場合は、既存の鉄筋番号が維持されます。
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古い節点および鉄筋番号は再利用されません。
制限事項
Tekla Structuresの次のプロパティの変更内容については、モデルをマージしても、SAP2000で更新されません。
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部材のプロファイルおよび材質プロパティ(SAP2000にすでにプロファイルまたは材質の名前が存在する場合)
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荷重組み合わせ(SAP2000にすでに荷重組み合わせの名前が存在する場合)
変更したTekla Structures解析モデルを再エクスポートするときに、SAP2000で行った変更が維持されるように、プロファイルおよび材質プロパティ、また荷重組み合わせタイプをSAP2000で調整することができます。
SAP2000で支持条件設定を変更してTekla Structures解析モデルを再エクスポートした場合、それらの変更内容は失われます。
Tekla Structures 解析モデルと SAP2000 のモデルをマージする方法
マージした解析モデルのリセット
Tekla Structures と外部解析アプリケーション間で行われたモデルのマージをリセットできます。
- [解析] タブで、[解析モデル] をクリックします。
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[解析モデル] ダイアログ ボックスで、次の操作を実行します。
- リセットする解析モデルを選択します。
- [プロパティ]をクリックします。
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[解析モデルプロパティ] ダイアログ ボックスで、次の操作を実行します。
- [外部解析モデルとのマージ] リストで、[無効] を選択します。
- [OK]をクリックして、解析モデルプロパティを保存します。