相互運用性のその他の改良点
Tekla Structures 2020 では、たとえば IFC4 エクスポート、IFC オブジェクト変換、DWG エクスポート、[レイアウトマネージャ]、および Tekla Structural Designer インポートが強化されています。新しいモデル形式 .tekla も使用できます。
IFC4 エクスポート
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[オーガナイザーの空間階層] で、現場打ちコンクリート ユニットがサポートされるようになりました。[オーガナイザー] 未分類カテゴリーのオブジェクトはエクスポートされない点に注意してください。
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[現場打ちコンクリート] オプションを選択すると、現場打ちコンクリートと現場打ちコンクリート ユニットがエクスポートされますが、現場打ちコンクリート部材と現場キャスト ユニットはエクスポートされません。このオプションを選択しない場合、現場打ちコンクリートや現場打ちコンクリート ユニットなしで現場打ちコンクリート部材と現場キャスト ユニットがエクスポートされます。
- IFC4 エクスポートに、現場打ちコンクリート ユニットのテンプレート フィールドとユーザー定義情報を含めることができるようになりました。プロパティ セットの定義では、現場打ちコンクリート テンプレートのフィールドとユーザー定義情報は、IfcBuildingElementProxy に設定され、現場打ちコンクリート ユニットは IfcElementAssembly に設定されています。ユーザー定義情報は、USERDEFINED."UDA" を使用して設定するテンプレート フィールド設定で設定されます。
- IFC4 エクスポートでは、市町村や国などのプロジェクト プロパティのエクスポートがサポートされるようになりました。
IFC オブジェクトの変換
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IFC オブジェクト変換で、複数形状の変換と更新がサポートされるようになりました。
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プロファイルの検出方法の情報が、IFC オブジェクト変換の結果リストに追加されました。
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複数形状 BREP 部材 IFC オブジェクト変換が更新でも機能するようになりました。
DWG エクスポート
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DWG 図面の書き出し/プレビューをキャンセルできるようになりました。
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図面 DWG エクスポートで、基準点オフセットがより適切に処理されるようになりました。
レイアウト マネージャ
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[レイアウトマネージャ] では、モデル内の現在の作業平面を基準にして、点をインポートまたはエクスポートできるようになりました。
SketchUp
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Tekla Structures では、SketchUp バージョン 2020 がサポートされるようになりました。
新しい .tekla モデル形式
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.tekla モデルは、参照モデルとして使用できる新しい軽量 Tekla Structures モデルです。基本的には、Tekla Structures モデルは、Trimble Connect からオーバーレイ モデルとして参照されるか、標準参照モデルとして有効になります。
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この形式は、オブジェクト、部材、鉄筋、ボルト、製品を一覧表示してビジュアル化しますが、現場打ちコンクリートまたは現場打ちコンクリート ユニットは一覧表示およびビジュアル化しません。この形式は、[モデルのアップロード] コマンドを使用して Trimble Connect プロジェクトを作成することができます。
Tekla Structural Designer からのインポート
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[Tekla Structural Designer インポート] ダイアログ ボックスで、[鉄筋] タブを使用できるようになりました。[鉄筋] タブは、互換性のあるバージョンの Tekla Structural Designer および Tekla Structures が同じコンピューターにインストールされ、元の Tekla Structural Designer ファイル (.tsmd) が選択されている場合にのみ有効になります。現在のところ、Tekla Structures と Tekla Structural Designer のどちらもバージョン 2020 にのみ互換性があります。
鉄筋のインポートを有効にするために、Tekla Warehouse から別の拡張機能をインストールする必要はなくなりました。
これらの新しい設定を使用して、Tekla Structural Designer から Tekla Structures への鉄筋のインポート方法を定義します。
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コンクリート壁の開口部を、Tekla Structural Designer から Tekla Structures にインポートできるようになりました。
傾斜壁の開口部はインポートされません。
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以前は Tekla Structural Designer からインポートされていたすべての既存の開口部を削除するオプション [以前にインポートした開口部を削除する] は、[Tekla Structural Designer のインポート] ダイアログ ボックスの [一般] タブに追加されました。
基準点
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モデル内の基準点の位置には、モデル原点からの最大値 +/- 10 km を使用できます。モデリングは、モデル原点の近くで行われ、オフセットは [東座標] 値と [北座標] 値を使用して指定されます。
MIS のエクスポート
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[Fabtrol/KISS] エクスポート ユーザー インターフェイス テキストから、[Fabtrol] という語が削除されました。そのため、[MIS のエクスポート] ダイアログ ボックスとステータス バーのメッセージには、[KISS] のみ表示されます。