マルチユーザーシステムの仕組み

Tekla Structures
2019
Tekla Structures

マルチユーザーシステムの仕組み

マルチユーザーモデルは、単一の マスターモデル で構成されます。各ユーザーは、このモデルにアクセスして、モデルのローカルビューを開くことができます。このローカルビューを 作業モデル と呼びます。上記のイメージは、マルチユーザーシステムの構成例です。

ユーザーが自分の作業モデルに対して行った変更は、ローカルな変更として扱われます。そのユーザーが作業モデルをマスターモデルに保存するまでの間、それらの変更は他のユーザーの作業モデルに反映されません。

マルチユーザーシステムには、複数の クライアントコンピュータ を含めることができます。各ユーザーは、クライアントコンピュータ上で作業モデルに対する作業を行います。マスターモデルは、ネットワーク上の任意のコンピュータに置くことができます。クライアントコンピュータのいずれかにマスターモデルを置くことも可能です。

クライアント コンピューター上でマルチユーザー モデルを開くと、 Tekla Structures によってマスター モデルのコピーが作成され、クライアント コンピューター上に (作業モデルとして) ローカルに保存されます。

[上書き保存] をクリックして作業モデルをマスターモデルに戻すときには、 Tekla Structures により以下の処理が行われます。

  1. マスターモデルの新しいコピーが作成され、作業モデルと比較されます。

  2. 作業モデルに対する変更がマスターモデルのコピーに(ローカルに)保存されます。

  3. このコピーをもう一度マスターモデルに保存します(他のユーザーが作業モデルを保存した場合、そのユーザーに変更内容が見えるようになります)。

  4. マスターモデルの新しいコピーが作成され、作業モデルとしてローカルに保存されます(各自の変更と他のユーザーによる変更が各ユーザーの作業モデルに反映されます)。

マルチユーザーモデルは、開く、保存、ナンバリングの間はロックされています。 ユーザーのうちの1人がいずれかの操作を行うと、他のユーザーはその間、それらの操作を実行できません。

役に立ちましたか?
前へ
次へ