例: ユーザー定義情報(UDA)の作成と更新

Tekla Structures
2019
Tekla Structures

例: ユーザー定義情報(UDA)の作成と更新

次の例は、独自のユーザー定義情報(UDA)を作成し、変更された属性定義を使用するようにモデルを更新する方法を示しています。

ユーザー定義情報の作成

  1. 新しいモデルを作成して保存します。

    objects.inp ファイルからモデルのユーザー定義情報が結合され、 Tekla Structures によってモデル フォルダーにある environment.db ファイルに属性定義が保存されます。

  2. モデルを閉じます。

  3. 標準のテキストエディタを使用して、モデルフォルダに objects.inp という名前の入力ファイルを作成します。

  4. objects.inp に以下の情報を入力します。属性の文字列のプロパティの詳細については、 objects.inp を参照してください。

    /***************************************************************************/

    /* 部材のプロパティ */

    /***************************************************************************/

    part(0,"Part")

    {

    /* ユーザー定義タブページ */

    tab_page("My UDA tab")

    {

    /* ユーザー定義情報 */

    attribute("MY UDA", "My UDA", string,"%s", no, none, "0,0", "0,0")

    {

    value("", 0)

    }

    }

    tab_page("My UDA tab", "My UDA tab", 19)

    modify (1)

    }

    /***************************************************************************/

    /* 柱のプロパティ */

    /***************************************************************************/

    column(0,"j_column")

    {

    /* 上記のpart()セクションで定義した */

    /* ユーザー定義タブページへの参照*/

    tab_page("My UDA tab", "My UDA tab", 19)

    modify (1)

    テキストファイルの例を表示するには、 objects.inp - example 1 をクリックします。

    注:

    ナンバリングにも影響を与えるユーザー定義情報を作成する場合、情報の special_flag プロパティを yes に設定します(上記の例では no です)。さらに、上の例と同様、 tab_page の定義は part セクションに存在している必要があり、 column ( beam など)セクションにはその定義への参照が1つだけ存在している必要があります。

  5. objects.inp を保存します。

ユーザー定義情報のテスト

  1. モデルを開きます。

  2. 鉄骨の柱を作成します。

  3. 鉄骨柱をダブルクリックし、プロパティ パネルで鉄骨柱のプロパティを開きます。

  4. [その他] ボタンをクリックします。

  5. [ユーザー定義情報] タブに移動します。

  6. [ユーザー定義情報] ボックスに値を入力します。

  7. [変更] をクリックします。

  8. 鉄骨の柱をコピーします。

  9. 新しい鉄骨の柱の [ユーザー定義情報] ボックスを確認します。

    属性値もコピーされています。

  10. モデルを閉じます。

一意にするためのユーザー定義情報の変更

  1. 標準のテキストエディタを使用して、モデルフォルダにある objects.inp ファイルを開きます。

  2. ユーザー定義情報の前に「 unique_ 」と入力します。

    /***************************************************************************/

    /* ユーザー定義情報 */

    /***************************************************************************/

    part(0,"Part")

    {

    /* 部材属性に共通のタブページ */

    tab_page("My UDA tab")

    {

    unique_ attribute("MY UDA", "My UDA", string,"%s", no, none, "0,0", "0,0")

    {

    value("", 0)

    }

    }

    tab_page("My UDA tab", "My UDA tab", 19)

    modify (1)

    }

    /***************************************************************************/

    /* 柱のプロパティ */

    /***************************************************************************/

    column(0,"j_column")

    {

    tab_page("My UDA tab", "My UDA tab", 19)

    modify (1)

    }

    これにより、ユーザー定義情報が一意になります。これは、ユーザー定義情報の値が別の部材にコピーされないことを意味します。

  3. objects.inp を保存します。

    テキストファイルの例を表示するには、 objects.inp - example 2 をクリックします。

一意のユーザー定義情報のテスト

  1. モデルを開きます。

  2. 鉄骨の柱の [ユーザー定義情報] ボックスに値を入力し、 [変更] をクリックします。

  3. 鉄骨の柱をコピーします。

  4. 新しい柱の [ユーザー定義情報] ボックスを確認します。

  5. 値がコピーされているため、モデルのユーザー定義情報は一意ではありません。 environment.db 内の定義と objects.inp 内の定義が競合しています。

ユーザー定義情報の定義の更新

  1. [ファイル] メニューで [エラーチェックと修復] をクリックし、 [ユーティリティ] 領域で [属性定義のエラーチェックと変更] をクリックします。

    [属性定義のエラーチェックと変更] ダイアログボックスが開きます。

  2. 左側の [属性] 領域で [ユーザー定義情報] を選択します。

    [ユーザー定義情報] が、現在の設定では一意ではありませんが、 objects.inp では一意に設定されていることがわかります。

  3. 右側の領域で定義を選択します。

  4. [現在の設定を、選択したobjects.inpの設定に変更] をクリックします。

    モデルでユーザー定義情報の定義が更新されました。

    [ユーザー定義情報] の値を持つ鉄骨の柱をコピーしても、値は新しい柱にコピーされません。

役に立ちましたか?
前へ
次へ