Tekla Model Sharing について

Tekla Structures
2019
Tekla Structures

Tekla Model Sharing について

Tekla Model Sharing では、1 つの Tekla Structures モデル内でグローバルなコラボレーション モデリングを効率的に行うことができます。 Tekla Model Sharing を使用すると、ユーザーは異なる場所やタイムゾーンにいても同じモデルで自由に作業できます。

Tekla Model Sharing を使用すると、ローカルでモデルの作業を行って変更をグローバルに共有できます。たとえば、ニューヨーク、ロンドン、バンコクの Tekla Model Sharing チームがそれぞれに作業できます。異なるタイムゾーンにいても、それぞれの営業時間内に世界中から全員が同じモデルで作業でき、モデルが常に作り上げられていきます。

Tekla Model Sharing では、ユーザーが自分のコンピューターまたはネットワーク ドライブにモデルのローカル バージョンを保存します。モデル データは、Microsoft Azure クラウド共有サービスを使用してインターネット経由で共有および同期されます。モデルが共有されるときは、クラウドベースの共有サービスに接続されます。いつでも サービスの状態 を確認できます。

モデルの変更を簡単に共有 するには、変更を共有サービスに アウト します。他のユーザーが変更を加えたモデルを更新する場合、共有サービスから変更を インします

変更はインターネット経由で共有されますが、共有サービスに常に接続している必要はありません。変更をアウトするときとインするときだけオンラインであればよいのです。これにより、インターネット接続が常に利用できるとは限らない場合でもオフラインで作業できます。

注:

Tekla Model Sharing にはシングル ユーザー モデルが必要です。

マルチ ユーザー モード では、モデルを同時に共有して使用することはできません。モデルの共有手段として、 Tekla Model Sharing の代わりにマルチ ユーザー モデルを使用し始める場合は、まず共有サービスからモデルのローカル バージョンを除外した後、マルチ ユーザー モデルに 変換 する必要があります。

除外されたモデルには、共有サービスにある元の共有モデルとのつながりがありません。つまり、共有サービスからモデルのローカル バージョンを除外してマルチ ユーザー モードでモデルを使用し始めると、後になって元の共有モデルとマルチ ユーザー モデルとの結合ができないということです。

Tekla Model Sharing の前提条件

Tekla Model Sharing の使用を開始してモデルを共有するには、以下の前提条件を満たす必要があります。

  • インターネット接続

    モデル共有操作を実行するには、 Tekla Model Sharing サービスへの接続を確立する必要があります。

    • 送信 TCP ポート 443 (HTTPS のデフォルト) が開いている必要があります。

      HTTP プロキシが使用されている場合、HTTP 1.1 がサポートされている必要があります。

  • Trimble Identity

    すべての共有操作には認証が必要です。認証は、 Trimble Identity のユーザー名とパスワードを使用して行われます。

    https://teklastructures.support.tekla.com/not-version-specific/en/trimble_identity_faq Trimble Identity を持っていない場合は、Tekla Online services に移動して [ ログイン ] をクリックします。

  • ライセンス

    すべての共有操作には、有効な Tekla Model Sharing ライセンスが必要です。 Tekla Model Sharing ライセンスは、ユーザーの Trimble Identities に関連付けられます。組織の管理者は Tekla Online Admin Tool でライセンスの割り当てと管理を行います。

  • Tekla Structures

    同じ共有モデルのユーザーは、同じバージョンの Tekla Structures を使用し、同じ最新のサービス パックを使用する必要があります。

Tekla Model Sharing ライセンス

Tekla Model Sharing には、有効な Tekla Model Sharing ライセンスが必要です。

Tekla Model Sharing ライセンスは、 Tekla Online Admin Tool で割り当てられ、管理されます。 Tekla Model Sharing ライセンスを取得するには、該当組織の管理者にお問い合わせください。モデル共有ライセンスの詳細については、「 Trimble Identity および Tekla Online ライセンスの管理 」を参照してください。

Tekla Model Sharing の利用には、年間サブスクリプション方式のネットワーク ライセンスが必要です。ライセンスの使用は、Model Sharing を同時に利用できるユーザーの最大数に制限されます。ライセンスは、ユーザーが共有モデルをインしたりアウトしたりすると予約されます。また、ライセンスはユーザーが Tekla Structures をシャットダウンして Tekla Structures からログアウトすると、3 時間以内に解放されます。

ユーザーはライセンスを予約せずに、オフラインで共有モデルを操作できます。ライセンスは、組織に所属しないユーザーにも一時的に割り当てることができます。

Tekla Structures ライセンスの設定、タイプ、メンテナンス状態は、 Tekla Model Sharing ライセンスには影響しません。サービスを中断なく提供できるように、ライセンス数とユーザー数に加え、ライセンスの有効期限日を把握してください。

Tekla Model Sharing による共有サービスの使用方法

Tekla Model Sharing を使用してモデルの共有を開始すると、クラウドベースの共有サービスにモデルが接続されます。

  • モデルの変更を共有サービスに送信するには、 アウト を行う必要があります。

  • 他のユーザーのモデル変更を共有サービスから取得するには、 イン を行う必要があります。

他のユーザーの変更をインすると、共有モデルのローカル バージョンへの更新が増分パケットとして提供されます。これは、インを行うと、共有サービスから取得されたデータがコンピューター上のデータと結合されることを意味します。自分の変更を共有サービスにアウトする前に、共有されているすべての変更をインする必要があります。

共有サービス自体には中央のモデルがなく、モデルのベースラインと増分更新で構成されるモデル インスタンスしか存在しない点に注意してください。共有サービスでモデルを開いたり、ファイルにアクセスすることはできません。

下の図は、モデル データが共有サービスに保存される仕組みを示しています。各ユーザーは、読み込み時には、共有サービスからモデルのローカル バージョンにモデル データを取得します。ユーザー認証は Trimble Identity に基づいて行われます。

Note:

別の Tekla Model Sharing キャッシュ サービス をインストールし、 Tekla Structures クライアント ワークステーションの代わりにモデルの変更をダウンロードしてキャッシュできます。キャッシュ サービスによって、ユーザーは変更を Tekla Model Sharing 共有サービスではなく LAN からモデルのローカル バージョンに取得できるため、ワークフローが迅速化します。キャッシュ サービスは、制約のある地域で、2 人以上の Tekla Model Sharing ユーザーが同じオフィスにいる場合には特に便利です。

Tekla Model Sharing の基本的な操作方法の習得

Tekla Model SharingTekla Structures のすべてのライセンスで使用できます。 Tekla Model Sharing のすべてのコマンドは、[ ファイル > 共有 ] にあります。

Tekla Model Sharing を使用し始めるには、以下のものが必要です。

  • Tekla Structures がインストールされている
  • 企業アカウントに接続された個人用 Trimble Identity
  • 変更を共有およびダウンロードするためのインターネット接続
  • Tekla Model Sharing の有効なライセンス

    Tekla Model Sharing の利用には、年間サブスクリプション方式のネットワーク ライセンスが必要です。社内の管理者は Tekla Model Sharing Admin Tool のユーザーに Tekla Online ライセンスを割り当てます。

Tekla Model Sharing のしくみ

Tekla Model Sharing には、共有されるシングル ユーザー モデルが必要です。 モデルが共有 されるときは、クラウド ベースの共有サービスに接続されます。モデルの各ユーザーは、コンピューターまたはネットワーク ドライブにモデルのローカル バージョンを持っています。

共有モデルを使用する場合、モデリングと編集はオフラインで行います。モデルに加えた変更を共有したり、モデルの他のユーザーによる変更をダウンロードしたりするときは、インターネット接続が必要です。通常、全ての内容を更新するため、1 日数回これを行います。モデルの変更は、ダウンロードと更新が非常に高速なパケットに収集されます。

共有モデルには、モデル全体を含むベースラインがあります。モデルには、通常ベースラインを週に 1 回作成するオーナーが 1 人以上います。既に多くの変更が加えられているモデルに参加するユーザーは、ベースラインに参加すると便利です。

共有モデルに参加する方法

他のユーザーによって共有された モデルに参加 するか、自分のモデルの共有を開始することができます。共有モデルには、他のユーザーをモデルに招待できる オーナー がいます。 オーナー は、招待するユーザーに電子メール通知を送信できます。

電子メール通知を使用せずに招待されたモデルに参加することもできます。モデルにユーザーとして追加された場合、ユーザーとなっているすべての共有モデルを ファイル > 共有 > 共有モデルをブラウズ で確認できます。リストからモデルを選択して、[ 参加 ] をクリックするだけです。モデルがダウンロードされ、その使用を開始できます。

モデルを最新の状態に保つ方法

モデルを更新してモデルの他のユーザーによって加えられた変更を受け取る場合、共有サービスから変更を イン できます。[ ファイル > 共有 > イン ] に移動するか、クイック アクセス ツールバーで [ ] をクリックできます。

[ イン ] アイコンには、イン可能なパケット数 が表示されます。変更されたデータのみインされます。各パケットには、べつのユーザーにより行われた変更が 1 つ以上含まれています。すべてのパケットをインすると、画面の下部の表に 変更がリストされます

変更は色分けされています。

  • 削除されたオブジェクトは赤色
  • 変更されたオブジェクトは黄色
  • 新しいオブジェクトは緑色

変更を共有する方法

ローカル モデルに変更を加えた場合、共有サービスに変更をアウトすることでモデルの他のユーザーと 変更を共有 できます。アウト前に、他のユーザーがモデルに変更を加えた場合は必ずインする必要があります。これは、他のユーザーが加えた変更との競合を避けるために行います。

インすると、 アウト アイコンに緑色の矢印が表示されます 。これで変更をアウトできるようになります。

アウトを行うと、加えた変更のみが共有サービスに送信されます。その後、これらの変更を他のユーザーがインできるようになります。

モデルを共有する方法

他のユーザーが共有したモデルへの参加に加えて、自分のモデルの 共有を開始 できます。

共有するシングル ユーザー モデルを開くか、新しいシングル ユーザー モデルを作成します。 Tekla Model Sharing でモデルの共有を始めるには、 Trimble Identity を使用して Tekla Structures にログインする必要があります。まだログインしていない場合、 Trimble Identity ログイン ダイアログ ボックスが表示されます。

[ ファイル > 共有 > モデルシェアリングの開始 ] に移動して、[ モデルシェアリングの開始 ] ダイアログ ボックスを開きます。モデルに参加するよう他のユーザーを招待して招待電子メールを送信するか、ユーザーを後で追加することができます。モデルの共有を始めると、モデルの オーナー となります。

モデルを共有し始めると、モデルのベースラインが共有サービスにアップロードされます。ベースラインは、モデルの現在の状態のスナップショットです。

共有モデルを使用できるユーザー

Tekla Model Sharing では、制限なしで 新しいユーザーを共有モデルに追加 できます。 Tekla Model Sharing には、共有モデルでユーザーが実行できる操作を定義する 4 つの役割があります。

  • モデルを共有すると、役割は自動的に オーナー になります。他のユーザーを招待し、適切な役割を割り当てることができます。一般的な状況では、共有モデル内のすべてを制御できるのオーナーを 1 人か 2 人設定できます。モデルのユーザーとその役割は、[ ファイル > 共有 > ユーザー ] にリストされます。 オーナー は、必要に応じて役割を変更できます。
  • エディタ は、すべてのモデリングおよび作図タスクを実行できます。
  • ビューワー の役割は、プロジェクトのフォローアップのみを行うユーザー用です。
  • プロジェクトビューワー は、たとえばモデル情報を使用して、製作の状況を更新する必要があるユーザー用です。

各役割の権限を以下の表に示します。

  オーナー エディタ ビューワー プロジェクトビューワー
イン はい はい はい はい
アウト はい はい いいえ はい
オブジェクトと図面の変更 はい はい いいえ いいえ
UDA の変更 はい はい いいえ はい
ユーザーの招待/削除、役割の変更、ベースライン、モデル共有から除外 はい いいえ いいえ いいえ

オーナー はすべての権限を持っています。 エディタ は、モデル管理を除くすべての権限を持っています。 ビューワー は、インのみできます。 プロジェクトビューワー はインとアウトを行うことができますが、オブジェクトや図面を変更することができず、ナンバリングに影響を与えない UDA のみ変更できます。

オーナー に加えて、社内の管理者はウェブベースの Management Console for Tekla Model Sharing で組織のすべての共有モデル、およびユーザーとその役割をリストできます。管理者は、 Management Console を開かなくても Tekla Structures で役割を変更できます。

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