コンクリート螺旋梁の作成

Tekla Structures
2019
Tekla Structures

コンクリート螺旋梁の作成

螺旋階段、駐車の傾斜路などの複雑な建築形状をモデリングする必要がある場合には、[ コンクリート螺旋梁の作成 ] コマンドを使用します。

螺旋梁に関連する基本概念

次の図では、螺旋梁の作成に関連するいくつかの基本概念を説明します。 位置を変更した場合、螺旋梁全体の形状が変更されることに注意してください。

(1) 始点 (最初にピックされた点)

(2) 中心点 (2 番目にピックされた点)

(3) 回転軸の方向 (オプションで 3 番目にピックされた点)

(4) 中心軸

(5) 全体の上がり: 中心軸に対して平行な、始点から終点までの距離

(6) 回転角度: 度単位で入力される、螺旋梁の回転角度。 注記: 正の値 = 反時計回り回転、負の値 = 時計回り回転。

(7) 半径: 中心軸に対して垂直な、始点から中心点までの距離

螺旋梁の作成

  1. [ コンクリート ] タブで [ > 螺旋梁 ] をクリックします。
  2. 始点をピックします。

  3. 中心点をピックします。

  4. 回転軸を作業平面の +Z 方向に設定する場合は、マウスの中ボタンをクリックして終了します。
    Note:

    または、マウスの中ボタンをクリックする代わりに、2 番目の中心軸点をピックして回転軸の方向を定義できます。

    Tekla Structures によって、螺旋梁が作成されます。 次に例を示します。

  5. 螺旋梁をクリックして選択します。

    コンテキスト ツールバーに次のオプションが表示されます。

    (1) 回転角度

    (2) 全体の上がり

    (3) 始点側ねじれ角度

    (4) 終点側ねじれ角度

  6. 回転を追加するには、[ 回転角度 ] ボックスにより大きい値を入力します。
  7. 螺旋を緩くするには、[ 全体の上がり ] ボックスにより大きい値を入力します。
  8. 半径を変更するには、始点または中心点を移動します。

制限事項

  • 螺旋梁は、一定の半径を 1 つだけ持ちます。
  • 全体の上がりが 0.00 より大きい螺旋梁を展開する場合、図面で完全にまっすぐにはなりません。 部材プロファイルのアウトラインと部材の長さの偏差の大きさは、複数の要因によって決まります。 要因には、プロファイルのタイプ、サイズ、長さ、全体の上がりの量、回転角度の大きさ、使用されるディテールなどがあります。
  • 螺旋梁は、必ずしもねじれのない状態に展開されません。 始点と終点のねじれが異なる場合、展開図面には、展開されているがねじれた部材が表示されます。
  • 螺旋梁では、ジョイントとディテールが正常に機能しないことがあります。
  • 螺旋梁の DSTV エクスポートを行うと、正しい結果が生成されないことがあります。
  • IFC エクスポート時に螺旋梁を部材としてエクスポートすることはできません。螺旋梁を使用した現場打ち構造をモデリングする場合は、形状を現場打ちコンクリートとして IFC にエクスポートできます。
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