ライセンス サーバー管理者は、 tekla.opt オプション ファイルを変更することで、ユーザーおよびユーザー グループごとに異なるライセンス使用権限を付与できます。これにより、誰かが本当に必要とはしていないライセンスを予約または持ち出ししたために、そのライセンスを必要とするユーザーが利用できるライセンスがなくなるといった状況を避けることができます。
ライセンス オプション ファイル tekla.opt は、 ..\Tekla\License\Server フォルダーにあります。
代表的な構成オプションには、次のようなものがあります。
特定のユーザー名またはホスト名/IP アドレスに対するアクセス権を個別または定義したグループのいずれかで定義することができます。複数のグループで同じユーザー名またはホスト名を使用することもできます。
特定の構成 (鉄骨詳細設計など) に対する多数のライセンスを特定のユーザーまたはユーザー グループ専用として 予約 することができます。必要に応じて、グループのユーザーは、予約されたクォータ以上のライセンスを予約することができます。その他のユーザーは、予約されたクォータ以外の残っているフリー ライセンスしか使用することができません。
ユーザーまたはグループが同時に使用することができるライセンスの最大数 ( 最大 ) を定義できます。この制限に含まれないユーザーは、フリー ライセンスを自由に使用することができます。
特定の構成のすべてのライセンスを専用にし、ユーザーまたはグループを使用者に 含める (許可する) ことができます。その他のユーザーはその構成を使用できません。
特定の構成のライセンスを使用できないように特定のユーザーを 除く (禁止する) ことができます。その他のすべてのユーザーはその構成を使用できます。
ライセンスの持ち出しについてユーザーを含めたり除いたりできます。
tekla.opt ファイルでアクセス権を変更するには、次のようにします。
- ..\Tekla\License\Server フォルダーに移動します。
- テキストエディタで tekla.opt ファイルを開きます。
- ライセンスのアクセス権と制限の定義を入力します。
定義文字列は、 [keyword] [Tekla Structures feature] [user type] [name] で構成されます。
定義を記述するときは、以下のルールに従ってください。
オプションファイルでは大文字と小文字が区別されます。
ユーザーグループとホストグループを定義する必要がある場合、まずそれらを定義します。
ホストグループを定義する際にユーザーグループとホストグループまたはIPアドレスを定義する場合、Windowsユーザー名を使用します。
行ごとに定義を1つ入力します。定義は次の内容で構成されています。
アクションを定義するオプション キーワード。
キーワードの影響を受ける、構成などの機能。
キーワードの影響を受けるタイプ。
次のオプションがあります。 USER 、 GROUP 、 HOST 、および HOST_GROUP です。
キーワードの影響を受けるユーザー、ユーザーグループ、ホスト、またはホストグループの名前。
コンピュータのホスト名またはIPアドレスを HOST キーワードおよび HOST_GROUP キーワードと共に使用できます。
オプションファイル内の行を無効にするには、行頭に「 # 」を入力します。
定義の例:
INCLUDE PCD-C USER scarlett (ユーザー scarlett だけが、[ PCa詳細設計 ] 構成を使用できます)。
RESERVE 1 RCD-C USER vera ([ RC詳細設計 ] 構成の 1 ライセンスが、ユーザー vera 用に予約されています)。
使用できるキーワードや構成コードの詳細と他の例については、「 アクセス権の定義で使用される構成コードとキーワード 」を参照してください。
- 変更を保存し、テキストエディタを終了します。
- [スタート] メニューまたは [スタート] 画面 (Windows オペレーティング システムによって異なる) から、 に移動します。
- LMTOOLS で、 [Start/Stop/Reread] タブに移動し、 [ReRead License File] ボタンをクリックして、ライセンスファイルとオプションファイルの変更内容を更新します。