IFC のエクスポート、インポート、変換の改良点

Tekla Structures
2018
Tekla Structures

IFC のエクスポート、インポート、変換の改良点

IFC エクスポートと IFC インポート、IFC オブジェクト変換管理には複数の改良点があります。IFC4 の改良がさらに進められました。

IFC4 エクスポートの改良点

  • Tekla Structures で IFC4 エクスポートを開始する前に、 teklastructures.ini[XS_IFC4_EXPORT_PLEASE] 詳細設定を TRUE に設定する必要があります。

  • プロパティセット 選択は、ダイアログ ボックスから削除されました。プロパティ セットは IFC4 エクスポートにハードコーディングされています。

  • 新しい [ オブジェクトの色 ] 設定により、オブジェクト クラスまたはオブジェクト グループの色を使用してオブジェクトをエクスポートできるようになりました。オブジェクト グループの色を選択した場合、定義された透明度設定もエクスポートされます。

  • 新しい [ 平坦で幅広の梁はプレートとしてエクスポートする ] オプションを使用して、平坦で幅広の梁をプレートとしてエクスポートできるようになりました。平坦なプロファイルを持つプレートが梁または柱としてモデリングされている場合、このオプションを選択します。たとえば、システム コンポーネントによってはプレートではなく梁と柱が使用されています。

  • [ オーガナイザーからの配置 ] オプションの名前がオプションの動作を明確に表すように [ オーガナイザーの空間階層 ] に変更されました。

  • 新しい [ 現場打ちコンクリート ] オプションを選択した場合は、コンクリート部材が現場打ちコンクリートとしてエクスポートされます。このオプションを選択しない場合は、現場打ちコンクリートなしでコンクリート部材がエクスポートされます。

  • 基本的な数量の定義がエクスポートに自動的に含まれるようになりました。

  • ダイアログ ボックスで行った選択が、IFC ファイル ヘッダーに書き込まれるようになりました。

  • エクスポート時にログ ファイルが自動的に作成され、エクスポート フォルダに保存されるようになりました。エクスポートすると、メッセージ ボックスが表示されます。そこでエクスポート フォルダを開くか、ログ ファイルを表示するかを選択できます。

  • 次のエンティティが、IFC4 インポートでサポートされるようになりました。

    • タイプ エンティティ

    • ifcChimney、ifcChimneyType

    • ifcMaterialProfile と ifcMaterialProfileSet

    • ifcTendon

    • ifcReinforcementMesh

  • 表面オブジェクトの属性を追加プロパティ セットの IfcCovering エンティティ タイプに利用できるようになりました。

  • 鉄筋セット コマンドを使用して作成された鉄筋がエクスポートされるようになりました。

  • 参照ビュー の改良点

    • ボディの形状は、基本スイープと SweptDiskSolid を使用して、またはモザイク状の形状を使用して押し出すことができます。

    • エンティティ、3D 軸、CoG の新しいプレゼンテーションが 2 つあります。

      3D 軸は直線部材の軸プレゼンテーションもエクスポートします。この新しいプレゼンテーションは元の始点から元の終点への軸を定義します。

      CoG は重心を定義します。重心はモデルの形状点としてエクスポートされます。

    • 開口部に下流で使用するための形状参照表示も追加されました。

  • 設計転送ビュー の改良点

    • プロファイルはパラメトリック プロファイルとしてエクスポートされるようになりました。

    • I プロファイルではフランジ勾配とフランジ縁端半径の新しいパラメーターがサポートされています。また、非対称 I 形状がサポートされるようになりました。

    • IFC4 では、 設計転送ビュー 鉄筋が 参照ビュー と同様に ifcSweptDiskSolid ではなく ifcSweptDiskSolidPolygonal でエクスポートされます。

IFC2x3 エクスポートの改良点

  • IFC2x3 エクスポートでは、IFC タイプ ifcWall を使用してソリッド形状 (CSG) と壁の基本形状をエクスポートするようになりました。

  • [ オーガナイザーからの配置 ] オプションの名前がオプションの動作を明確に表すように [ オーガナイザーの空間階層 ] に変更されました。

IFC インポートの改良点

  • 周囲ボックス表示がインポートに追加されました。

  • ワイヤーフレーム形状でのエラーが視覚化されるようになりました。

    形状の作成が失敗したほとんどのケースが表示されるようになり、足りない要素がビジュアル表示されます。他に何も表示できない場合は、代わりに単位立方体ワイヤーフレームが表示されます。

    ブール演算の場合、メイン部材 (ブール ツリーの左端節点、開口部が付けられているボディ形状) のみが作成されます。

    形状の作成は、無効なデータ、完全に閉じていないプロファイル、厚さ 0 のソリッドなどが原因で失敗する場合があります。無効な要素とは、たとえば無効また重複する GUID などです。

  • 完全にカットされているエレメントがワイヤフレームとして表示されたままである場合があります。

  • I 形状プロファイル定義にフランジ縁端半径およびフランジ勾配比率パラメーターが追加されました。

  • 別の 3D 軸とボディ表示が追加されました。

  • IFC インポートのパフォーマンスが向上し、大規模なボルト システムのインポートが非常に高速になりました。ワーカー キューはより適切に機能するようになり、一部のモデルで三角形の数が少なくなりました。

  • インポートでは、テーパー押し出しおよび回転ソリッドをサポートするようになりました。

  • インポートでは、IFC4 タイプ、プロファイル ベース、材質定義をサポートするようになりました。

  • コンテナ形状はインポートで 2 回表示されなくなりました。

  • 参照ビューの基準線配置が改良されました。

  • 一部のグリッドなどグラフィック セットのみを持つ要素が見つからない問題が修正されました。

  • IfcSystem (IfcGroup) のインポートが正しく機能するようになりました。

  • IfcRevolvedAreaSolid では有効なソリッドが生成されるようになりました。

  • すべての項目のインポートと処理が行われたかを確認するためのチェックが追加されました。

IFC オブジェクト変換の改良点

  • IFC オブジェクト変換で B-rep カットをサポートするようになりました。

  • B-rep からアイテムへの変換がより高速になりました。

  • 変換変更管理変更リストに、オブジェクトのタイプを表す新しい列 [ タイプ ] が追加されました。たとえば IFCBEAM または IFCCOLUMN などです。

  • 変換結果を向上させるため、[ ハンドルを上フランジに設定 ] 設定は折れ梁には使用されなくなりました。

  • [ IFCオブジェクト変換設定 ] ダイアログ ボックスに新しい設定が追加され、コンクリート材質およびその他の材質 (鋼材など) に対してアイテムへの変換と押し出しへの変換を別々に選択できるようになりました。これらのオプションは直接変換および変換変更管理に適用されます。

  • IfcRoof オブジェクトが適切に変換されるようになりました。これまで、プレートは変換後に適切な方向に配置されるとはかぎりませんでした。

  • 変換時のポリゴンと任意のプロファイルの処理が改良されました。

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