カスタマイズした寸法線の矢印とその他の寸法の改良点

Tekla Structures
2018
Tekla Structures

カスタマイズした寸法線の矢印とその他の寸法の改良点

寸法線の矢印のカスタマイズ、すべての矢印タイプの寸法線の矢印サイズの変更、寸法注記の現場打ちコンクリート プロパティの追加が可能になりました。直線の鉄筋の寸法は鉄筋両端に固定されるようになりました。また、 鉄筋グループ寸法 アプリケーションにいくつか更新があります。

寸法線の矢印のカスタマイズ

デフォルトの寸法線の矢印タイプのどれもがニーズに合わない場合、独自の矢印を作成できるようになりました。

  • まず、シンボル エディタで dimension_arrows.sym ファイルを開き、新しい矢印タイプを作成してファイルを保存します。ファイルは共通環境 ( ...ProgramData:\TeklaStructures\<version>\Environments\common\symbols ) またはユーザー環境の \symbols フォルダに置かれます。

  • その後、新しいシンボルの位置を同じフォルダにある dimension_arrows.txt 設定ファイルに追加する必要があります。このファイルにより、環境で使用できる矢印が示されます。たとえば、位置番号が 4 の場合は 000,001,002,003, 004 を追加します。

    矢印が 1:1 の縮尺で正しく表示されるように共通環境の dimension_arrows.sym が更新されているため、寸法矢印の矢じりを伸ばす必要がなくなりました。

  • dr_dialog_dim_arrow_type_004.bmp の命名規則を使用して、コンピュータの ..\ProgramData\Tekla Structures\<version>\Bitmaps フォルダに新しい矢印タイプのビットマップを作成します。

  • 最後に、 Tekla Structures を再起動します。

これで、[ 寸法プロパティ ] ダイアログ ボックスを開くと、新しい矢印タイプが [ 矢印 ] リストに表示されます。

カスタマイズした寸法線の矢印に関する詳細については、「 寸法線の矢印のカスタマイズ 」を参照してください。

新しい寸法矢印タイプ

新しい寸法矢印タイプが矢印シンボル セットに追加されました。下の画像を参照してください。各シンボルは 10 ピクセル単位で構築されているため、必要に応じて簡単に拡大・縮小できます。

寸法矢印サイズの変更

  • [ 寸法プロパティ ] ダイアログ ボックスで、すべての寸法矢印タイプの寸法矢印サイズを変更できるようになりました。

鉄筋寸法が鉄筋両端に固定

直線の鉄筋の寸法は鉄筋グループの中央ではなく鉄筋両端に固定されるようになりました。

現場打ちコンクリート プロパティを寸法注記で使用可能

一般図の現場打ちコンクリートに関連付けられた寸法線注記を現場打ちコンクリート プロパティに追加できるようになりました。この改良よりも前に作成された現場打ちコンクリートの寸法の寸法注記は機能しないため再作成する必要があります。

寸法ルール プロパティの改良点

  • [ 寸法作成ルールのプロパティ ] ダイアログ ボックスで、各側面 ( 下面 、および ) の別の寸法線設定を定義できるようになりました。これを行うには、新しい [ すべての側面で同じ ] チェック ボックスをオフにします。

    [ すべての側面で同じ ] をオンにすると、すべての側面に対して同じ寸法プロパティ ファイルの設定が使用されます。

  • 垂直寸法プロパティを選択するためのリストは削除されました。

寸法ルール プロパティの詳細については、「 寸法作成ルールのプロパティ 」を参照してください。

鉄筋グループの寸法の改良点

  • [ パラメーター ] タブで、マークの位置を選択できるようになりました。次のオプションがあります。

    • 自動 :マーク 1 は、寸法が部材の上側にある場合は寸法テキストの上側に配置され、寸法が部材の下側にある場合は寸法テキストの下側に配置されます。

    • 上寸法テキスト :マーク 1 は、常に寸法テキストの上側に配置されます。

    • 下寸法線 :マーク 1 は、常に寸法線の下側に配置されます。

    マークを配置するときには、寸法テキストのフォント サイズが上側のテキスト位置に対して、また [ 詳細設定 ] タブで定義された間隔が両方の位置に対して考慮されます。この設定は、半径以外の注記タイプにのみ使用できます。

  • [ パラメーター ] タブに、新しい [鉄筋と寸法間の寸法の結合] オプションが追加されました。このオプションを選択すると、間隔がグループ間の距離と同じ鉄筋グループの寸法を持つ 2 つの鉄筋グループ間の距離の寸法を結合することができます。また、境界までの距離が鉄筋グループの間隔と同じである場合は、最初/最後のグループ寸法線が部材縁端までの距離と結合されます。

    • 以下の例の一番上側の寸法では、鉄筋グループ (青色)、グループ間の距離 (緑色)、また部材端部までの距離 (灰色) が示されています。寸法は結合されていません。

    • 2 番目の寸法では、同じ状況で、図面鉄筋グループの間隔 (芯芯) とグループ間の距離が等しい部分がマークされています。左側の部材端までの距離は間隔とは同じでないため、それらの寸法は結合されないことに注意してください。

    • 3 番目の寸法では、新しい結合タイプの [同じ間隔の考慮] が適用されています。2 つの青色の鉄筋グループに挟まれた緑色の距離が、グループ間の距離と同じ間隔 (芯芯) を持つグループと結合されています。

    • 部材端部までの距離が隣接する鉄筋グループの間隔 (芯芯) と同じであるため、部材端部までの灰色の距離にも結合が適用されています。

  • 寸法線の前後に特殊マークを追加できる [ 特殊マーク ] タブで、リスト ボックスのラベル [ 鉄筋位置 ] および [ テキストプロパティ ] がダイアログ ボックスにより適切に配置されるようになり、また、これらのラベルは両方のマークに対して存在するようになりました。

鉄筋グループ寸法 の詳細については、「 鉄筋グループ寸法アプリケーションによる鉄筋の寸法設定 」を参照してください。

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