製品コマンドの使い分け
製品化のコマンドとしては、「製品にする」、「サブアセンブリとして追加する」などのコマンドがあり、Tekla Structuresでは、これらのコマンドを利用してモデル上で、製品を定義することができます。
製品化の各コマンドを間違って利用した場合、単部材から構成された製品等が残ったり、製作や建設に必要な製品構成が変更されたり、意図しない製品が発生してしまう場合があります。
特定の製品に部材を追加する場合
すでにモデル上にある製品に部材を追加する場合には、選択スイッチでの選択を、製品オブジェクトの選択または、コンポーネントオブジェクトの選択に切り替え、部材を直接選択できる状態にします。
モデル上で、部材を選択後、マウスの右ボタンを選択し、[製品に追加]コマンドを選択し、部材を追加する製品を選択します。選択された部材は、製品を構成する部材として、追加されます。
下図のの場合は、上フランジの内側スプライス、ウェブスプライス、下フランジスプライスを上フランジの外側スプライス製品に追加しています。
この場合、選択された部材は、その部材が単独で製品となっていた場合には、選択された製品の部材となり、単独部材での製品情報はなくなります。
また、選択された部材が、別の製品に所属していた場合には、溶接やボルトに関する削除確認のダイアログが表示され、当該部材は元の製品から除外され、選択された製品を構成する部材となります。(その部材が所属する製品が変更されます。)
製品内の特定の部材をサブアセンブリにする場合
製品内の特定の部材群をサブアセンブリにする場合は、選択スイッチでの選択を、製品オブジェクトの選択または、コンポーネントオブジェクトの選択に切り替え、部材を直接選択できる状態にします。部材を選択後、マウスの右ボタンを選択し、[サブアセンブリにする]コマンドを選択して、製品化します。
下図の場合では、上下ダイアフラムとつなぎ材(短柱)をサブアセンブリにしています。
製品と部材からサブアセンブリを追加する場合
製品内のサブアセンブリと部材から、サブアセンブリを定義する場合には、選択スイッチでの選択を、製品オブジェクトの選択または製品の選択にした状態で、[鋼材]メニュー内の[製品]>[製品にする]コマンドを選択します。コマンドの選択後、マウスのホィールスクロールを使って、モデル上のサブアセンブリと製品に含める部材を選択後、マウスの中ボタンで、製品にします。
下図の場合では、サブアセンブリにしたダイアフラムとつなぎ材とブラケットをサブアセンブリ化しています。(製品階層としては、「柱製品」~「ブラケット+つなぎ材」~「上下ダイアフラムとつなぎ材」の3階層になります。)
製品に製品を追加する場合(1)
選択スイッチを製品選択に変更し、製品を選択後、マウスの右ボタンを選択し、[サブアセンブリとして追加]コマンドを選択し、追加先の製品を選択します。
選択した製品は、追加先の製品に含まれるサブアセンブリとして追加されます。
下図の場合では、先に製品化したスプライスプレートの製品を、梁または柱製品にサブアセンブリをとして追加しています。
製品に製品を追加する場合(2)
選択スイッチを製品選択に変更し、製品を二つ以上選択後、マウスの右ボタンを選択し、[製品にする]コマンドを選択します。
選択された製品から新しい製品(大製品)が定義され、それぞれの製品がサブアセンブリとして、大製品の中に含まれます。
各コマンドでは、コマンドの実行時に選択された部材が所属する製品(コマンドの実行時に選択された製品)、及びコマンドの実行後の製品の構成や階層が選択されたコマンドによってことなるものとなります。
- "製品"+"製品" ⇒ [製品にする]
- "製品"+"製品"+""製品" ⇒ [サブアセンブリとして追加] ⇒ "追加先の製品選択"
- "部材"+"部材"+""部材" ⇒ [製品に追加] ⇒ "追加先の製品選択"
また、製品や部材を選択後、マウスの右ボタンを選択し、[製品から外す]コマンドや[分解]コマンドを選択した場合には、それぞれ、以下のような処理が実施されます。
- [製品から外す]コマンド
- [製品を分解する]コマンド