用紙サイズの設定ファイルの自動作成
2020
Tekla Structures
Environment
Japan
2020年8月のテクニカルニュースのHint & Tipsで、”Tekla Structures 2020での非定型サイズ図面の印刷やエクスポート方法”をご紹介いたしました。その際、印刷時の用紙サイズを追加する手順として”PaperSizesForDrawings.dat”をテキストエディタで編集を行いましたが、Tekla Structures 2020 SP3からの新機能として、図面レイアウトエディターで図面サイズとして指定した情報をもとに、”PaperSizesForDrawings.dat”が自動的に作成されるようになりました。この機能についてご紹介いたします。
1.図面レイアウトエディターを起動して、新規レイアウトを作成します。レイアウト名に任意の名前を、図面サイズは後で変更を行いますので、A0の指定して”作成”ボタンを押します。
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2.追加を行ったレイアウトの編集画面が表示されます。今回は用紙サイズを追加することを目的とするため、テーブル等の追加は行いません。レイアウトエディターのプロパティパネルで、図面サイズの アイコンを選択して、図面サイズ設定のダイアログを表示させます。初期状態では、図面サイズ設定にはレイアウト作成時に指定した”A0”という名前の図面サイズのみが表示されています。
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3.名前や幅、サイズを変更します。今回はテクニカルニュース8月号の設定に沿って、まず”A1ロール紙(W=1000)”、幅を1000mm、高さを594mmとします。その他にも用紙サイズを追加したい場合には、 ボタンを選択して追加を行います。それぞれの図面サイズ設定に対して用紙の幅と高さを入力します。入力が完了しましたら、図面サイズ設定のダイアログは右下のOKボタンを押して閉じます。
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4.作成したレイアウトを保存します。リボンの”名前を付けて保存”、または”レイアウトエディターを閉じる”アイコンを選択します。”レイアウトエディターを閉じる”アイコンを選択した場合には、変更の保存のダイアログが表示されますので、”上書き保存”ボタンを押します。次にレイアウトの保存のダイアログが表示されますので、ダイアログ下部の”印刷用にリストされたサイズと用紙サイズを同期”にチェックを入れて”上書き保存”ボタンを押します。このチェックボックスにチェックを入れて保存することで、図面サイズで指定した幅、高さを持った用紙サイズが追加されます。
保存できましたら図面レイアウトエディターを閉じます。
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5.保存した用紙サイズの設定を利用するには、モデルを開きなおす必要があります。モデルの開きなおし後に、図面の印刷のダイアログから用紙サイズのリストで、追加した用紙サイズを選択することができるようになります。
用紙サイズの設定ファイル”PaperSizesForDrawings.dat”はモデルフォルダのattributesフォルダに保存されています。別モデルで利用する場合には、このファイルを別モデルのattributesフォルダやプロジェクトフォルダ(XS_PROJECT)、企業フォルダ(XS_FIRM)にコピーします。
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Tekla Structures 2020以降の図面レイアウトエディタの使用方法については、テクラ・ウェアハウスに公開されておりますスキルアップ2020の図面の新機能に関する資料をご参照ください。