外部設計リンク(エクセルリンク)を用いたJP小梁ガセットBC(11)の活用 その2
その1では、外部設計リンクを活用する際の準備や、コンポーネントの実行について説明を行いました。本記事では、詳細を作成する際のパラメータとしてコンポーネントが参照しているエクセルファイルについて説明を行います。
このエクセルファイルでは、その1でご説明した方杖に関する設定のみを扱っています。その他のダイアログのパラメータについては、コンポーネント実行時に入力されているパラメータが適用されます。
エクセルファイルの構成
モデルフォルダ直下のexceldesignフォルダにあるcomponent_400000011.xlsをエクセルで開きます。このファイル内には、6つのシート(Inputs、Outputs、Component、Calc、Parameters、DialogVariables)があります。これらのシートの名前は変更しないようにしてください。DialogVariablesシートでは変数名の確認、Calcシートではガセット形状、引付距離の指定、Parametersシートではパラメータの入力・管理、Inputsシートではダイアログの入力値の管理をおこないます。これら4つのシートについて、役割や内容をまとめます。その他のシートについては編集や参照する必要はありません。
・DialogVariablesシート (変数名の確認)
このシートには、コンポーネントの各タブにある入力フィールド、ドロップダウンリスト等の入力パラメータの変数名が記述されています。各列は以下の情報が表示されています。
| A列 | B列 | C列 | D列 | E列 |
| タブページの名前 | 画像上の符号 | 変数名 | パラメータの説明 | 変数のタイプ (double : 浮動小数点) (int : 整数) (string : 文字列) |
・Calcシート (ガセット形状、引付距離の指定)
このシートには、大梁と小梁の梁せいと配置の始点レベルから大梁・小梁間の下端のレベル差を計算し、どのタイプのガセットの形状を使用するかを定義します。また、ガセットの形状が方杖の形式となった場合に、大梁のフランジ幅を取得して、大梁から方杖の第1ボルトまでの引き付け距離の値を定義します。
ガセットの形状は上から矩形タブタイプ、台形タブタイプ、方杖タイプの3タイプがあります。どの形状を使用するかは梁のレベル差で決定されますが、その定義をF~G列で行っています。
今回のエクセルファイル内では、レベル差をhとガセットタイプの関係は以下のように定義されています。
| 0≦h≦200 | 200<h<400 | 400≦h |
| 矩形タブタイプ(Aタイプ) | 台形タブタイプ(Bタイプ) | 方杖タイプ(Cタイプ) |
また、方杖タイプとなった場合には、大梁から方杖の第1ボルトまでの引付距離について、H列でフランジ幅と、I列で引付距離が定義されています。
今回のエクセルファイル内では、フランジ幅(A)と、引付距離(B)の関係は以下のように定義されています。
| 0≦A<250 | 250≦A<300 | 300≦A<350 | 350≦A<400 | 400≦A<450 | 450≦A |
| B=110 | B=135 | B=140 | B=165 | B=190 | B=215 |
大梁と小梁の下端レベル差によって方杖の作成の有無を指定したい場合には、下端レベル差(F列)やフランジ幅(H列)、引付距離(I列)の値を変更してください。
・Parametersシート (パラメータの入力・管理)
このシートには、コンポーネントをどのようなパラメータで実行するかを定義します。各行のB列以降にパラメータを入力します。どの列にどのパラメータを入力するか、は4行目に変数名を入力することで指定します。変数名はDialogVariablesシートで確認することができます。
例えばセルF4に変数名”prof”と入力すると、セルF2に自動的にどのような変数なのかの説明が表示されます。
コンポーネントダイアログ内での入力がドロップダウンリストの場合には、オートデフォルトの設定を除いて
リストの上から順に0から番号が割り当てられています。この番号をパラメータとして入力します。
B列には、Calcシートで決定されたガゼットの形状(取合いタイプの符号)と引き付け距離Bの値を入力します。
例えば取合いタイプがC75、引付距離が110の場合はB列にC75110とします。この取合いタイ プ、引付距離となる大梁、小梁の詳細に対してC7510の行のパラメータが適用されます。
・Inputsシート (ダイアログの入力値の管理)
このシートには、外部設計リンクを使用してコンポーネントを実行した際に、コンポーネントのダイアログ上で入力されている値を使用するパラメータを指定します。D列にパラメータの変数名を入力すると、変数の説明等が自動的に表示されます。
Parametersシートで入力した各変数に対し、コンポーネント実行時にParametersシートの値ではなく、コンポーネントのダイアログに入力されている値を使用する場合に、その変数を追加します。ダイアログ上でデフォルト値(入力フィールドが空欄)の場合には、Parametersシート内の値が適用されます。