コンポーネントが参照するマーケットサイズについて

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FAQ
アドバンス
Environment
Japan
Q: 
JP小梁ガセットBC(11)などのコンポーネントで、コンポーネントの実行時に自動的に最適な板厚を選択するようなものがありますが、このマーケットサイズを管理するデータや、コンポーネントで指定するサイズの決定方法を教えてください。


A: 
"JP小梁ガセットB・C(11)"や"JP小梁ガセットA(12)"、"鋼管柱-梁 仕口部(21)"では、
プレート(ガセットやダイアフラム等)の板厚を決定する際に"マーケットサイズ"ファイルを参照しています。

このファイルは"marketsize.dat"というファイル名にて以下のパスに保存されています。
C:\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\バージョン\Environments\Japan\General\profil

上記の各コンポーネント実行時に、"基準になる板厚"と"指示(指定)したサイズアップ値"に従って
"marketsize.dat"を参照し、該当する板厚を取得します。
尚、サイズアップ値は各コンポーネントプロパティダイアログにてユーザーで任意に設定可能です。

※各コンポーネントのサイズアップ値の設定箇所は以下の[手順]を参照ください。

[ 手順 ]
[JP小梁ガセットB・C(11)、JP小梁ガセットA(12)]
  1. コンポーネントプロパティダイアログを開きます。
  2. パーツ"タブの上段部分にある"板厚のサイズアップ"欄に任意のサイズアップ値を入力します。
    
[鋼管柱-梁 仕口部(21)]
  1. コンポーネントプロパティダイアログを開きます。
  2. "パネル部材"タブをクリックします。
  3. ダイアログ内中段部分に配置されている"通しダイアフラム"、"内ダイアフラム"の各項目に任意のサイズアップ値を入力します。
    
[ 特記事項/補足説明 ]
  • 各コンポーネントのプロパティにて設定されている"サイズアップの初期値"は以下のとおりです。
[JP小梁ガセットB・C(11)]
空白(0サイズアップ)

[JP小梁ガセットA(12)]
空白(0サイズアップ)

[鋼管柱-梁 仕口部(21)]
<通常のサイズアップ>
通しダイアフラム:2
内ダイアフラム:1
厚板を判定する値:40mm

<厚板のサイズアップ>
通しダイアフラム:1
内ダイアフラム:0
  • "marketsizes.dat"ファイルはテキストエディター等で開く事ができます。
"marketsizes.dat"で設定されているマーケットサイズは以下になります。

[SS400]
1.6 , 2.3 , 3.2 , 4.5 , 6,9 , 12 , 16 , 19 , 22 , 25 , 28 , 32 , 36 , 40 , 45 , 48 , 50 , 55 , 60 , 65 , 70 , 75 , 80 , 85 , 90 , 95 , 100 , 105 , 110 , 115 , 120

[DEFAULT]
6 , 9 , 12 , 16 , 19 , 22 , 25 , 28 , 32 , 36 , 40 , 45 , 48 , 50 , 55 , 60 , 65 , 70 , 75 , 80 , 85 , 90 , 95 , 100 , 105 , 110 , 115 , 120

[注意]
Tekla Structuresでは、元の板厚を満たすマーケットサイズを基準に、何サイズ板厚を上げるかを"サイズアップ"と表現している為、自動的に選択するサイズアップ値は、ユーザーが得たいサイズアップ値と異なる場合があります。
その際は、プレート厚によって、1サイズアップ、2サイズアップの設定を使い分ける必要があります。以下の例を参照ください。
(例)
[フランジ厚13mmの場合]
16mm 0サイズアップ
19mm 1サイズアップ
22mm 2サイズアップ

[フランジ厚15mmの場合]
16mm 0サイズアップ
19mm 1サイズアップ
22mm 2サイズアップ
 
※上記"marketsizes.dat"で設定されているマーケットサイズ(DEFAULT)を参照の場合
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