カスタムコンポーネントの作成例(免震装置) その2
その1で登録したカスタムコンポーネントのパラメトリック化(パラメータを追加)を行います。
何をパラメータにするか
ここでは、免震アイソレータのフランジ径・板厚・積層ゴムの径と厚さ等をパラメータ(変数)にします。
コンポーネントエディタの起動
登録されたコンポーネントのアイコンをマウスの右ボタンで選択するか、メニュー[ディテール]>[コンポーネント]>[カスタムコンポーネントの編集]を選択します。
コンポーネントの編集機能を選択すると、選択したコンポーネントの4面ビューと、コンポーネント編集に関するツールバーとコンポーネントブラウザーのダイアログが表示されます。
変数ダイアログの起動と入力用変数の作成
ツールバー上の
ボタンを選択し、変数ダイアログを開きます。
ダイアログ上の
ボタンを使って、Name,Do,Df,…などの入力用変数を追加して名前・タイプ・ラベル名などを編集します。ここに登録することでダイアログにテキストボックスなどの入力フィールドが作られます。”表示”列には表示または非表示と指定がありますが、表示とされている変数名がカスタムコンポーネントのダイアログ上に入力フィールドとして表示されます。
[値のタイプ]で”ボルトセット”や:ボルト呼び”等を選択すると、変数名に接尾辞が自動的に付加されます。
これらの変数は接頭辞を同じ名称にすることで、2つの変数が関連する変数として連動させることができるようになります。
距離条件の作成
次にモデル側で距離条件を定義します。ここでは、平面タイプを”コンポーネント平面”に設定し、上下フランジ、積層ゴム、上下ボルトの各オブジェクトの参照点に対する距離条件を作成します。
平面タイプとは距離の基準になる平面です。ここで指定するコンポーネント平面とは、コンポーネントを指示するときに指定する2点を含むxy平面、yz平面、zx平面を指します。
距離条件は、各オブジェクトの参照点(黄色またはピンクのハンドル)に対して、X(前後)方向、Y(左右)方向、Z(上下)方向の3方向の距離を定義します。(ラインカットや、フィッティングについては、線分になりますので、平面との距離を指示するだけで十分な条件を定義することができます。)
ここでは、上フランジのプレートの4つの頂点位置の各コンポーネント平面からの距離を定義します。4点x3方向=12個の距離条件を定義します。
1. ビュー上で上面フランジを選択後、[ALT]キーを使って、オブジェクトの始点側参照点(黄色の点)を選択します。
2. エディタツールバー上の平面オプションで“コンポーネント平面”が選択されていることを確認後、[拘束条件の作成]ボタンを使って、始点側、終点側のそれぞれの参照点に対して、X(前後)方向、Y(左右)方向、Z(上下)方向の距離条件を定義します。
3. 作成された距離条件はビュー上でオブジェクトを選択することで確認することができ、変数ダイアログ上にも表示されます。
拘束条件が定義がされると、部材選択時に以下のように拘束されている箇所に対して寸法値が表示されます。
距離条件に入力値を関連付ける
例えば、D1はある頂点からコンポーネント中心までのX方向の距離を意味し、ここに ダイアログで入力されたフランジ外径Df=1800の半分=900を与える、等の式を定義します。
参照点に対する、外周までの距離(ビュー上でX方向の距離)として、フランジ外径の1/2の値と、高さ(ビュー上でZ方向の距離)として、高さの1/2からフランジ厚の1/2を引いた値を定義します。
水平方向の距離 =フランジ外径の1/2 = 0.5*Df
垂直方向の距離 =高さの1/2からフランジ厚の1/2を引く = H*0.5-Tf*0.5
そして、以下の変数名D1とD3の値はフランジ外径Df及び高さHとフランジ厚Tfからきまるため、カスタムコンポーネントのダイアログ上に入力フィールドとして表示される必要はありません。ですので、"表示"列の指定を非表示とします。
上記は上フランジ板を例として拘束条件と入力値との関連付けを行ないましたが、他の部材に対しても同様に高速条件と関連付けを行います。
オブジェクトプロパティの設定
距離条件ではないパラメータとして板厚や材質などがあります。これらの板厚や材質なども、上記のダイアログパラメータを関連付けることができます。
カスタムコンポーネントのツールバー上の
ボタンを選択すると、カスタムコンポーネントブラウザが開き、このカスタムコンポーネントで生成されるオブジェクトがツリー状に表示されています。
ポリゴンプレートというオブジェクトの中のプロファイル名という要素があります。この”プロファイル名”の文字を右クリックすると、下図のようなドロップダウンリストが表示され、ここへの関連付けを定義することができます。
このようにして、ダイアログで入力した値をコンポーネントで生成される部材に受け渡すことで、3Dのパラメトリックな詳細構造を登録することができます。
カスタムコンポーネントの編集作業が終了しましたら、カスタムコンポーネントツールバーの
アイコンを選択して、エディタを終了します。