汎用構造インポート
汎用構造インポート マニュアル
Tekla Structuresでは、構造解析ソフトで使用される情報(座標・要素・部材断面)を本資料のフォーマットに基づくCSVファイルとして作成し、このデータを読み込むことで、設計情報より自動的にモデルを作成することができます。
本マニュアルの対象となるツールバージョンは1.0.1及び2016.1.0です。
最新のツールバージョン(1.1)については、以下のマニュアルを参照してください。
汎用構造インポート
1.動作環境
本ツールは拡張ツールとして公開しています。
テクラ・ウェアハウスからツールのインストーラーをダウンロードして、インストールを行う必要があります。
Tekla Warehouse > TRIMBLE JAPAN > EXTENSIONS拡張ツール > 汎用構造インポート(J)
2.起動と操作
アプリケーションとコンポーネントカタログから汎用構造インポート(汎用コウ造インポート)を検索し、サムネイルをダブルクリックして起動します。
3.データフォーマット
3.1 節点情報の定義
セルA1に”/POINT”と入力し、B2~に節点番号、D2~/E2~/F2~に各節点番号に対応するXYZ座標値を単位mmで入力します。
節点番号を全て入力し終えましたら、最後の行のA列に”#”を入力します。
3.2 部材位置情報の定義
節点情報入力の後に各部材の位置情報の定義を行います。A列に"/MEMBER"、次の行のB列に部材の始点の節点番号、C列に終点の節点番号、E列にその部材に対応する設計マーク、F列に部材の回転を入力します。回転は0°の場合には、部材プロパティの回転で、”上”として作成されます。
節点番号と同様に、全て入力し終えましたら、最後のA列に”#”を入力します。
3.3 部材断面、材質等の定義
部材位置情報のすぐ後に部材の断面情報等の定義を行います。A列に”/PROFILE”と入力し、以降のB列に部材位置情報で定義した設計マーク、C列に断面、D列にクラス、E列に抑え位置、F列に材質を入力します。断面情報入力後にもその他の定義と同様に”#”を入力します。
押さえ位置は1.2部材位置情報で指定した始点・終点に対して部材断面のどこで押さえるかを定義します。各番号は以下となります。
上図は始点から終点を見た場合の断面図
以上のデータをCSVファイルとして保存しますと、Tekla Structuresに3次元モデルとしてインポートさせることが出来ます。
4.インポート手順
4.1 汎用構造モデルインポートの実行
"インポートファイル"でCSVファイルを指定し、"ログファイル"には、後述する断面確認やインポート時の結果のログを出力するファイル名を記述します。空欄の場合は"StrModelImport.log"が上記フォルダに作成されます。
4.2 断面確認
インポートファイルを指定し、フォーマットの1.3で記述しているプロファイル・材質情報について、開いているモデルのカタログファイルに登録されているかどうかの確認を行うことが出来ます。CSVファイルを指定している状態で"断面確認"ボタンを選択します。作成されたログファイルをワードパッドなどのテキストエディタで開くと、プロファイル・材質カタログに登録されていない情報を確認することが出来ます。
4.3 CSVファイルのインポート
CSVファイルを指定した状態でインポートボタンを選択しますと、CSVで記述されている情報を読み取り、モデルデータとしてインポートを行います。インポート時に、カタログにプロファイルが登録されていない部材については、ソリッドのオブジェクトとしてではなく、1本の線として表示されます。CSVファイルのプロファイルを変更するか、プロファイルカタログに追加を行ってください。